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【ブロガーインタビュー】吉本ユータヌキさん「読者に覚えてもらわないと、この先ずっとはやっていかれへんやろなと思ったんです」

吉本ユータヌキさん イラスト

吉本ユータヌキ(id:horahareta13)さん。ユニークなイラストでおなじみのはてなブログさっきもUたやん」をちょうど1年前の2013年11月に開設し、現在はいくつかのメディアにも寄稿するなど活動の場を広げています。イラストのキャラクターを活用するまでの経緯や、ブログを成長させるために考えたことなど、運営の試行錯誤について聞きました。
(取材・構成:はてなブログ編集部)

お笑い芸人になりたかった

――ユータヌキさんといえば、タヌキのイラストがキャラクターとして定着していますけど、以前の「飛び出し坊や」や、商店街でスゴロクをやってたころの記事はまたイメージが違いましたよね?

飛び出し坊やに夢中になってしまった話

吉本 はい。もともとは普通に真面目なブログを書いてたつもりやったんで、自分の写真に本名でやってたんです。ブログの名前も今とは違いました。

――今年になってイラストが徐々に増えて、一時期はお笑いの「あるある」ネタのような記事がブックマークをかなり集めてましたが。

職場や学校で気になるあの人を確実に落とす必殺マニュアル

吉本 たしかに、このころの記事は「フリップ芸」をかなりイメージしてます。バカリズムさんのコントとか、めっちゃ見てました。どう展開すればいいんだろう? って。

 高校を卒業する前、芸人になりたかったんですよ。お笑いがすごい好きで憧れてたんで。今でも、お笑い好きなひとが「面白い」と思ってくれるような記事を書けるようになれたらいいなあというのが目標ではあるんです。

毎月テーマを決めてブログを更新してみる

――最近は「フリップ芸」の記事は書いてないんですよね。代わって「自転車のカバン」のような思い出話がかなりシェアされていましたが、これはどういった変化なんでしょうか?

自転車のカゴに入れていたカバンを盗られた話

吉本 読者の幅を広げていこうと思って、毎月いろいろテーマを決めてやってるんです。フリップ芸ばっかりする月とか、その次はイラストは挿絵くらいにして文章を中心にしてみたり、思い出話ばかり書いてみたり。

 同じ方向性で1ヶ月続けてたら、ずっと読んでくれる人も出てくるじゃないですか。その読者を引っ張りつつ、次はこの方向性って考えて、次の読者を探したり。

自分の「売り」を探してイラストのキャラに

――タヌキのキャラクターも、そんな中で誕生したんですか?

吉本 キャラクターは、ブログの中で「自分の売り」を作らないとなーと以前から悩んでるところがあって、自分の場合はそれがイラストやったんです。

 はじめのころは紙に描いてスキャンして色を塗ってたんですけど、イラストを本格的にやったほうがいいんじゃないかと気づいて、自分のキャラクターもちょっとキャッチーなこれ(タヌキ)で行こうと決めて、ペンタブ買って練習しました。

――キャラクターや「売り」を考えながらブログを更新しているんですね。

吉本 読者に覚えてもらって「あの人の記事が更新されたから読もう」ってならないと、この先ずっとはやっていかれへんやろなと思ったんです。そのほうが、いろんなところで書いてもちゃんと見に来てもらえるし、Twitterでも「どんな人なんやろう?」ってくらいのキャラ作りをするのが一番ええやろと思ったんで。

 タヌキのイラストをアイコンにするときには、一緒にペンネームも変えて、自分のキャラクターをイラストとリンクさせるようにしたんです。実際、イラストのキャラクターにしてから覚えてもらいやすくなったし、名前を呼んでもらいやすくなりました。

愛称はすごく大事だから良く考えて付けましょう - さっきもUたやん

――そういったことは最初から考えてブログをスタートしたんでしょうか?

吉本 ぜんぜん考えてなかったです。広告で副収入があったらいいや、というくらいのつもりで始めたんで(笑)。

記事を面白いと言ってくれる人がいて嬉しい

――覚えてもらうことや、見に来てもらうことを考えるようになったきっかけはありますか?

吉本 ずっと書いてるうちに、記事が面白いというのでTwitterのフォロワーになってくれる人が出てきたんです。それがすごい嬉しかったんで、もっと面白いと言ってもらいたいとか、書くことが仕事につながるんじゃないかとか、いろいろなことを意識するようになりました。

 ブログをやってると、ついついネガティブなコメントに目がいっちゃうけど、ちゃんと応援してくれる人もいるんですよね。はてなブログだと段階もあって、スターを付けてくれた人が、次はブックマークしてくれて、読者になってくれてっていう。

――読者が増えると嬉しいですよね。

吉本 自分のブログの読者層が見えてきたころ、平日の朝とかに書いてもお昼どきに読んでくれる人がけっこういて、そういう人がいるんやなーと気づいたときに、やっぱりすごく嬉しかったんですね。

 はてなブックマークで(ホットエントリーに入って)バーンと行っちゃうと、リツイートもすごくされて、それはいいんですけど、記事だけがひとり歩きしてる感じがするのがイヤやったんです。ブックマークがついて、新着に入って……という流れがなくても、書いたら読んでくれるっていうつながりまで行けるといいですね。

誰でも人気ブロガーになれるブログ運営のコツ

――たまたま検索やソーシャルから見に来た人より、ブログのいわゆる「ファン」になってくれる人を意識するということですね。

吉本 そうです。だから、いつもブックマークしてくれたり、いつもリツイートしてくれる人にはちゃんとお返ししたいと思って、そういう人のブログを読みにいったときには、スターをつけるとか、おもしろかったらブックマークするとか、何かしらリアクションをするようにしています。時間がなくて全部を読めてるわけじゃないんですけど、ときどき絶対に読んどきたい人が出てくるんです。

――とくに「読んどきたい」というブログはありますか?

吉本 フミコフミオ (id:Delete_All) さんがすごく好きで、やっぱり文章がすごいと思うんです。ぜひお会いしたいんですけど、僕が関西だからなかなか行けないんですよ。

面白いことをもっともっともっと広げたい

――関西といえば「関西で面白いことがしたい」という記事も書いてましたね。

関西でもっとおもしろいことがしたいだけ

吉本 はい、いろんなつながりを増やしたいんです。だけど東京の人が多いので、出向く時間がなくて交流できないんですよ。東京はオフ会も多くて「いいなあ」と思うんです。

 面白いサイトをやってる人や会社も、関西にももっといたらなあ、と思うんですが、あんまりないんで、逆に、自分で集まりを作れば、と考えたんです。

――どういうブログが集まってほしいですか?

吉本 自分で面白いことをやってるブログが好きで、逆に社会的だったり難しいことを書いてるブログはあまり読まなくなってて、知らん間に残っていくというか、ほんとに相思相愛という人だけがつながりになるという感じはあります。

 だけど、それはまだブログ内なんで、まだ狭いなと思ってるんです。そこからもっと外に広げるためには、どうしないといけないのかということをいま考えてはいるところではあるんですけど……。

――ぜひ、がんばってください。今日はありがとうございました。

吉本 ……こんなまじめな話でよかったですか……?

――もちろんです。まじめに聞きたかったので。

吉本ユータヌキさん(はてな京都オフィスにて)

取材:はてな京都オフィスにて
吉本ユータヌキさん

吉本ユータヌキ(よしもと・ゆーたぬき)

唐揚げと長澤まさみをこよなく愛す1986年製のたぬき型人間。ブログ「さっきもUたやん」を中心に文章を書いたり、イラストを描いたり、背中を掻いたり。

主な寄稿先に、リクナビNEXTジャーナルウレぴあ総研マイナビニュースなど。

タヌキのキャラクターは、LINEクリエイターズスタンプ タヌキスタンプ でも展開中。