今週のお題特別編「秋の夜長は読書感想文をブログに書こう!」に、たくさんのご応募ありがとうございました。優秀作品の発表です!

Reading in Trees
Reading in Trees by Lauren Finkel Photography, on Flickr

2013年10月4日から20日まで実施した今週のお題特別編「秋の夜長は読書感想文をブログに書こう!」には、総計146件もの読書感想が寄せられました。誠にありがとうございます。

選考に時間がかかって遅くなりましたが、優秀作品を発表いたします。選考にあたっては、ブログを通してその作品を初めて知った人が思わず手に取ってみたくなるような、肯定的で生き生きとした感想を重視いたしました。なお、Amazon貼り付け機能を使用していない記事は審査対象外といたしました。

それでは最優秀賞1作品、佳作5作品の発表です!

最優秀賞

【書評】親に敷かれたレールを嫌い、光速を超えたカモメの話/「カモメのジョナサン」 - マトリョーシカ的日常

かもめのジョナサンの生き方から、ブログを運営していくことを結びつけた、感想文のこの一節がとくに印象的でした。

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

自分を貫いて、自信をもって、ひたすらやる。僕は幸いブログの運営を誰かにとやかく言われてはいないので、こうして無事続けることができている。しかしもし身内や大事な人から「ブログを止めてほしい」と頼まれたら僕はどうなるのか。
(略)あなたにとっての飛行術とは何だろう。ジョナサンのように、周りに反対されても批判されても押し切ることができるようなこと。それが見つかれば時間という制約も超えて自在に生きることができる可能性が出てくるかもしれない。

【書評】親に敷かれたレールを嫌い、光速を超えたカモメの話/「カモメのジョナサン」 - マトリョーシカ的日常

id:kyokucho1989さんには、Amazonギフト券1万円分をお贈りします。おめでとうございました!

佳作

佳作は以下の5エントリーです。それぞれ感想文の一部を引用して紹介させていただきます。

若者の能力を引き出せ - ちょっとナオ帳

こころ (集英社文庫)

そのたびに「私」と「K」に出会い、「これはそういう意味だったのね」と気づかせてくれる、うれしい一冊となったのです。

若者の能力を引き出せ - ちょっとナオ帳

愛しあう ジャン=フィリップ・トゥーサン - sparklersの日記

愛しあう

東京という場所に特段思い入れを持たない人でも、読後の東京はきっと今まで見ていたそことは違うものとなるだろう。
(略)東京は行きたいと思うものではなく、自然と行く場所なのだと思っていた自分にとって、東京を特別な意味のある場所にしてくれた一冊。

愛しあう ジャン=フィリップ・トゥーサン - sparklersの日記

http://d.hatena.ne.jp/thankyoumiushi/20131010/1381334392

図南の翼 (となんのつばさ) 十二国記 6 (新潮文庫)

「わたしも、あなたに王になってほしい」と応援したくなっていきます。(略)仕事に行き詰った時とか、「わたし、なんでこんな職業に就いたんだっけ」という気分の時に珠晶の行動力や真っ直ぐな言葉に励まされると思います。

http://d.hatena.ne.jp/thankyoumiushi/20131010/1381334392

ペンギン・ハイウェイを読んで - 出発地

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

この本はできれば自分が彼と同じ小学4年生か、遅くとも中学生くらいまでには読んでおきたかったな、と思いました。
(略)何にでも新鮮さを感じ、日々を、未知の世界を探検するように生きていた時期がありました。それがある程度歳をとると、すっかりいろんなことに慣れてしまって、同じような毎日を繰り返すだけになってしまった。

ペンギン・ハイウェイを読んで - 出発地

絶望して大人になる。―西尾維新『終物語』~おうぎフォーミュラ - Ust's Diary

別冊 少年マガジン 2013年 10月号 [雑誌]

人は一度絶望して、大人になるのかもしれない。(略)そういうものに直面して乗り越えてはじめて人は大人になる。

絶望して大人になる。―西尾維新『終物語』~おうぎフォーミュラ - Ust's Diary

以上、id:naorhythmさん、id:sparklersさん、id:thankyoumiushiさん、id:occanicさん、id:syurawさんには、それぞれAmazonギフト券5,000円分をお贈りします。おめでとうございました!

受賞された皆様には後ほどはてなよりメールでご連絡差し上げます。登録メールアドレスに間違いがないかどうか、あらかじめご確認お願いいたします。

選外

今回、佳作に選ばれた「ナオ帳」さんのほかに、夏目漱石『こゝろ』の感想を書かれたエントリーが2つありました。

それぞれ異なった切り口で書かれており、ひとつの小説でも読み手によって受け取り方の違いを感じます。没後100年以上の時を経てもなお、読み継がれる夏目漱石はまさに腐朽の名作なのだと再認識いたしました。


なお、すべての応募作品は下記の「含むブログ」からご覧いただけます。

「秋の夜長は読書とブログ」を含むブログ

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