老後破産リスクに備える「誰でも今からできる投資術」(寄稿:たぱぞう)


著者近影

プレゼントキャンペーンは終了いたしました。

私たちの老後は、いったいどのような生活が待っているのでしょうか。上がらない年収、増大する税金や社会保障負担、いたずらに不安をかきたてる年金批判……。

さまざまな真偽不明な情報が錯綜している昨今、何が本当で何がフェイクなのか。それぞれ各分野の専門家でさえも百家争鳴、見解が異なります。

こういった、現代社会の課題に向き合うことは大事なことです。社会を理解し、問題意識を持ち、対処していくのは価値あることです。しかし、一方で「自分はどうするのか」という私事の課題としてとらえることも大事です。

社会を変えることは時間がかかります。しかし、自分を変えるのは今この場所から、すぐにでもできるのです。不安ならば、行動すればよいのですね。そして、将来に備える投資というのは、とてもシンプルです。やる前に抱いていたイメージとは違い、思いかけないぐらいに実は簡単なことなのです。

本レポートは、私、たぱぞう (id:tapazou)が今まで投資など考えたことも無かった、そういう人たちへ向けて書きました。レポートをきっかけに、困難な時代を生き抜く投資術を身に付ける、1つのきっかけになることを願っています。

誰もができる投資とは何か

研究熱心で、投資に関して興味がある、そういう人がいます。自ら進んで情報を得たり、研究会に参加したりする人たちです。こういう人たちは、数年もすれば自然とリテラシーが身に付き、資産形成も無理なく行えます。自然と投資仲間も増え、情報を「練る」場と知識、経験が得られるからです。

このような人たちはいわば、投資を趣味にする人たちですが、少数派だと言えます。投資にあまり興味はないけれど、老後に備えた資産形成はきちっとしていきたい。そういう人たちはどうすればよいのでしょうか。

何も心配することはありません。ほんの20年、30年前までは投資をするには情報が少なく、優れた商品も限られた時代でした。今は、情報はネットや良質の書籍で得ることができます。また、優れた商品もかつてとは比べ物にならないぐらい、たくさんあります。

投資に興味がさほど持てなくても、入り口の設定、つまり最初の買い方と継続の仕方さえ分かっていれば、誰もが資産形成ができるような時代になったのです。

誰もができる投資とは、ズバリ、再現性の高い投資とイコールの意味になります。

再現性の高い投資と言えば、預金があるでしょう。かつては、郵便局や銀行に預金をしておけば、簡単に5%、6%という利回りをつけることができました。しかし、今は低金利です。預金で資産運用をする時代はとうに終わりを告げたのです。

時代に応じた投資を、私たちはしていく必要があります。

制度を理解し、活用していくのが再現性の高い投資

誰もができる投資として、金融庁が1つの指針を示してくれています。制度で言うならば、「つみたてNISA」がそれです。

つみたてNISAは以下のような特徴があります。

・20年間の定額定期つみたて
・ 金融庁の指定した投資信託によるつみたて
・運用益は非課税
・1年間40万円まで投資可能

中でも「金融庁に指定された投資信託」のみが買い付けできるというのが大きなポイントです。予め推奨されるベンチマーク(目標とする成績)が決まっており、インデックス投資ならばそのベンチマークを商品化した投資信託しか買えないのです。

※一部ETFも対象ですが、ここでは説明を簡略化するために省きます。

運用益が非課税になっているため、値上がりした利益はそのまま100%、自分の資産とすることができます。通常、運用益にはおおよそ20%の税金がかかります。投資の基礎基本を学ぶためにも、利用した方が良い制度です。

世界の成長を取り込む商品を選びたい

このつみたてNISAで商品選びをするにあたって、持っておきたい視点があります。それは、世界経済の成長を享受できる商品を選ぶということです。その中でも、最も効率よく資産運用できるのが米国株式指数に連動する投資信託/上場投資信託(ETF)だと私は考えています。その投資信託の商品の中でも有力なものをあげるとするならば、「楽天VTI」や「eMaxis Slim米国株式(S&P500)」「SBIバンガード S&P500」が挙げられます。

米国株だけでは不安に思う人もいるかもしれません。しかし、現状米国企業の多くは海外でも営業活動を行っています。そのため、米国企業を通して世界の成長を取り込むことができます。有名な株式指数であるS&P500*1の売り上げのうち4割はすでに米国外によるものなのです。

私たち日本人の生活を振り返ってみても、スマホはApple、検索はGoogle、SNSはFacebook、カフェはスターバックス、仕事はMicrosoft、買い物はAmazonという人が少なくないはずです。

グローバリズムの進展に伴い、私たちの生活は急速にボーダーレスになっています。今後もその流れは加速と停滞を繰り返しながらも、基本的にはとどまることは無いと予想されます。

とはいえ、直接全世界投資をしたいという人もいるでしょう。そういう人たちに比較的人気になっているのが「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 全世界株式」「楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)」などが挙げられます。

これらの商品群は低コストです。私は基本的には米国株式指数の投資信託をおススメしていますが、これらのインデックス投資*2の基本とも言える、国際分散投資の商品にも根強い人気があるのも事実です。

過去に未来を見るということ

さて、私が米国株投資をおススメするのは、成長率に優れるからです。


名目GDP(USドル)の推移(1980~2019年)(日本, アメリカ, 中国) - 世界経済のネタ帳より


例えば、GDP成長率があります。これはドイツ、日本、アメリカのGDPを比較した表です。ドイツと日本が緩やかな成長を描くのに対し、米国は先進国でありながら順調にGDPを伸ばしてきました。

特に1990年代から広く人口に膾炙することとなった、インターネットに関連する企業群の成長は顕著です。米国の成長を再び加速することとなりました。

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上記の図はtopdowncharts.comの作成した資料です。EMはエマージングマーケット、つまり新興国です。DMはDeveloped Market、先進国です。Ex-USというのはアメリカを除いた先進国です。

こうしてみてみると、米国の伸びが圧倒的なことに気が付きます。中でも、Price:キャピタルゲイン、株価成長を示す水色の部分が圧倒的です。一般的にDividends:配当は成熟企業が計算できる利益を元に、株主に還元するものです。これに対し、キャピタルゲインは成長株の株価成長を示します。

圧倒的な成長力を持って、株価が伸長してきたことが分かります。少なくとも、過去25年において、新興国と米国を除く先進国というのは、全世界投資に関する限り、引っ張られる存在にすぎなかったということです。


Googleで「S&P500」 と検索し、TOPページをキャプチャしたもの


最後に、こちらは米国を代表する株価指数であるS&P500の取引値を示したグラフです。Googleで検索をかけると出てくる、誰もが得られるデータです。

見て分かるように、幾多の変動を経て、株価は過去最高値付近にあります。

ここでいきなり全財産を投じるというのは怖さもありますね。先ほどご紹介したつみたてNISAならば、分散投資になりますから、心配はいりません。

また、もしこの後10年、あるいは20年と停滞して横ばいになったとしても、上記のデータを見る限りでは、再び最高値を更新してくることが容易に予想されます。米国企業への投資において、粗利、営業利益率などの各種マージンの高さ(効率性)は1つの大きな特色になっており、株価指数を上げる要因の1つです。

その文化が変わらない限り、米国市場への投資というのは最適解の1つであり続けるのでしょう。

終わりに

足早ではありますが、誰もができる投資術を念頭に、米国株投資の魅力の「さわり」をご紹介しました。

今後、投資信託を経て、ETFに興味を持ち、ドルでの米国個別株を売買する、そのような投資スタイルの変容をする方もいるかもしれませんね。逆に、個別株でさまざまな経験を経て、投資信託に回帰する方もいます。投資というのは奥深く、面白いのです。

投資は、知識が無いからできないということはありません。今、こういう時代ですからネットやSNSなどで簡単に情報が得られます。

窓口販売で高コストの商品を買ってしまったり、投機的な売買で資産を大きく減らしたりする人もいます。そういう情報を耳にすると、投資は「怖い」と思うかもしれません。

しかし、つみたてNISAをコアに据えていけば、そもそも商品が絞られていますから大きく負けることは考えにくいです。1つのきっかけとして、投資眼を磨いていき、自分のものにしていけば良いですね。「意志あるところに道は拓ける」のです。拙著『お金が増える 米国株超楽ちん投資術』がその一助になればとってもうれしく思います。

お金が増える 米国株超楽ちん投資術

お金が増える 米国株超楽ちん投資術

何よりもまず、投資をやってみようという気持ちを大切にしてほしいと願っています。


※この記事は2019年9月現在での内容になります。
※本記事は著者個人の見解や分析であり、利益を約束するものではありません。投資の判断はご自身でおこなってください。

著者:たぱぞうid:tapazou

たぱぞう

20年近くになる、米国株ブロガー。「たぱぞうの米国株投資」の運営者。
ブログ:たぱぞうの米国株投資
Twitter:@tapazou29

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編集:はてな編集部

*1:米国株式市場の動向を示す株価指数でS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス・エル・エル・シーによって算出される500銘柄から構成されている株価指数

*2:日経平均やTOPIX、S&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法