小説家&女子高生の手探り同居。ヤマシタトモコ『違国日記』の魅力とは? 感想ブログを集めました。

違国日記(1) (FEEL COMICS swing)

「へんな人と暮らしはじめた」

高代槙生(35)は姉夫婦の葬式で遺児の朝(15)が親戚間をたらい回しにされているのを見逃せず、勢いで引き取ることに。
しかし姪を連れ帰ったものの、翌日には我に返り、持ち前の人見知りが発動…!
槙生は、誰かと暮らすのに不向きな自分の性格を忘れていた………。
引きとられた朝は、"大人らしくない大人"槙生との暮らしを物珍しくも素直に受け止めていて───?

ヤマシタトモコ/『違国日記』特設サイト あらすじ より

人見知りの少女小説家・高代槙生と、その姉の遺児・田汲朝の2人の同居譚をメインに、さまざまな価値観のキャラクターが織り成すストーリーが人気の、ヤマシタトモコさんの漫画『違国日記』。

今回は、「このマンガがすごい! 2020オンナ編」、「マンガ大賞2020」にノミネートされ、多くの雑誌などでも話題になっている本作の魅力を、2021年3月現在発売中の7巻までの感想とともに紹介します。

「女2人、姪と叔母の話」

naru-marumari.hatenablog.com
id:naru-marumariさんは『違国日記』を読んで、「槙生の考え方、感じ方、選択、行動が興味深い」と感じたそうです。「誰かの人生に大きく関わることには度量がいるが、それを勢いでやっちゃった。槙生はスゴいなぁ。とはいえだらしなかったり、不器用だったり、その人間臭いところがこれまた愛おしい」と槙生の魅力についてつづっています。

「母親の愛とは?」

chiyobook.hatenablog.com
この漫画からは、母親の愛とは?って考えさせられることが多い」というid:chiyobookさん。作中に出てくる「でも勝手にしんじゃった人が悪いと思う」という言葉に対して、「自分のやりたいことをやりなさいと言っておいて、親の意向に沿わないと意見を出してきて、結局、親がこの道が良いというルートを進んできたら、そりゃ、なんで勝手に死んでるんだよと思ってもおかしくないよね」と書いています。

「モチーフが多層なんだよね」

incubator.hatenablog.com
本作について、「素直な高1の女子高生が、『変な大人』と同居する……という構図」と説明しつつも、「いやこれはこれで正しいけど、本作の一部しか表現できてないというか」というのはid:incubatorさんです。「モチーフが多層なんだよね」とした上で、それらのモチーフの魅力について語っています。

「たとえ10年後に忘れてしまっていても」

natsukitchen.hateblo.jp
『違国日記』7巻を読んだナツキッチン(id:natsukitchen)さんは、作者であるヤマシタトモコさんの長年のファンとのこと。「いまのところ(個人的意見としては)ハズレが一切無いのが驚異的」と語るナツキッチンさん。『違国日記』では、「朝が学校で歌いながら、10年後の誰かの心に残っていたいと思うところはじんとした」といい、朝に向けて「きっとあなたの歌声はたくさんの誰かに届いたと思う」と言葉を寄せています。

「自分の言葉を紡ぐこと」

nimben.hatenablog.com
この物語を読んでいると、自分の言葉だけで生きていけたらいいなあ、でもできないないなあ、それでも自分の言葉を紡ぐことは大事だなあ、尊いなあと思う」という、nimben(id:nimben)さん。「『違国日記』を読むと、流行にも、もしかしたら道徳からも外れているかもしれないが、自分という芸術については、自分に従うしかないかもね、と言っているようにも思える」と語りました。

私の、私たちの話

さまざまな視点から、それぞれの物語を紡ぐ『違国日記』。

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