世渡り上手な努力型ヤンキーが絵を描く悦びに目覚める! 絵を描かない人にも刺さる熱くて泣ける美大受験物語!
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。
その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語、八虎と仲間たちの戦いが始まる!
--ブルーピリオド|アフタヌーン公式サイト - 講談社の青年漫画誌より
2017年6月から『月刊アフタヌーン』で連載されている、山口つばささんによる漫画『ブルーピリオド』。2021年10月からのアニメ放送開始も控え、今まさに読んでおきたい作品の一つです。
世渡り上手で器用なヤンキーの主人公・矢口八虎が、とあるきっかけから美術の世界を志し、東京藝術大学現役合格を目指すこの物語は、「美術系スポ根漫画」として高い人気を集めています。
絵と真剣に向き合って青春を捧げる八虎たちと一緒に美術のことを学んでいける形式にもなっており、「美術のことは正直分からない……」という人でも楽しめます。
そんな漫画『ブルーピリオド』について、はてなブロガーたちが語りました。
- 「あの出会いも、あの苦難も、あのトラブルも、全てが受験シーンの一点に結びつく」
- 「ブルーピリオドは高校生の自分探し物語でもある」
- 「自分が好きだと思うことを好きだということの恐怖」
- 今回紹介したエントリー
「あの出会いも、あの苦難も、あのトラブルも、全てが受験シーンの一点に結びつく」
www.jigowatt121.com
1巻から6巻までのあらすじと、6巻の感想を書いているのは、結騎 了(id:slinky_dog_s11)さんです。「本作は、読者の感情を揺さぶる術に長けているのだ。時に叫ぶように、殴るように、撫でるように。そして、何度も何度も、首元に刃を突きつけるように。そうして、誰もが抱える『自己表現』の壁を読者に意識させながら、そこでもがく八虎とのシンクロを促す」と語っています。
「ブルーピリオドは高校生の自分探し物語でもある」
bright-tarou.hatenablog.com
「ブルーピリオドは高校生の自分探し物語でもある」というのは、光光太郎(id:bright-tarou)さん。「劣等感に狂い自己卑下に陥ってもそれでも確立できた『自分』があるのなら、もう描き出すしかない」「ブルーピリオドには創作活動の面白さが詰まっているのは勿論だが、それ以上に、コミュニケーションが成立した時の幸せが描かれているのだと思う」とつづっています。
「自分が好きだと思うことを好きだということの恐怖」
dego98.hatenablog.com
でご(id:dego98)さんは、「八虎は何を表現したいのか、できるのか。そういった部分での挫折や苦悩といったことに何度も何度もぶち当たります」と作品を振り返りました。「自分が好きだなと思うことは、自分が心動かされるソレは、当たり前のように思っている感性は、実は特別なものかもしれない。何も無いと思っていた自分も、何かに言い換えられるのかもしれない。人にとっては特別なのかもしれない」と感じたそうです。