大人だってずっと勉強だよ
ところで就活の仕組みについて,学部生の研究がおもしろくなる前に就活が始まるのがおかしいと思う.自分のように大学院に行けばよかったと後悔しながら就職する人は結構いるんじゃないかと思う.
仕事を辞めて学生になったはなし - metalunk’s blog
でも大丈夫!就職してからでも進学できるから!
学校を卒業して就職したあとに、自分が勉強したい内容が具体的になることってありますよね。
冒頭に引用したのは少し前、2017年のエントリーの言葉です。私は「大学院に行けばよかった」と後悔しているわけではありませんが、就職してから「あの講義を真面目に聞いておくべきだった」「こんな勉強をしてみたい」と思ったことは何度もありました。そもそも、志望する大学を選んだ高校生の頃には、自分が何に興味を持っているのかさえ不確かだったように思います。
そこで特集したいのが「入学エントリー」や「修了エントリー」。今年も5月のブログランキングで id:k0kubun さんや id:pco2699 さんの記事が話題になるなど、入学シーズンを中心に多くの記事が投稿されています。
熱い思いが込められた記事を読んでいると、そのパワーに感化されるようで、私も某大学の資料を取り寄せてしまうほどでした。今回はそんな数々の記事の中でも、特に熱のこもった記事をピックアップしてご紹介します!
ランキングで話題になったエントリー
働きながらアメリカの大学院で学ぶ
比較的安い授業料でいろいろ学べて楽しい。 修士を持っている人や、博士を持っていて他の大学で教師をやっている人もここで生徒をやっていたりするので、もう学位は持ってるという人も気軽に学び直しに来れる場だと思う。
働きながらアメリカの大学院でCS修士号を取った - k0kubun's blog
id:k0kubun さんは、会社で働きながらアメリカ・ジョージア工科大学にリモートで通ったことをブログにまとめています。5月第3週のブログランキングではブックマーク数が1位となるなど、話題となりました。
興味のある分野を勉強できる上に学位が取得でき、学費は会社の福利厚生でカバーされるなど「良いことづくめ」だったのだとか。
「同時に3つ授業を取ると締切の数が3倍になり、従って生産性も3倍になるため効率がよかった」など、脚注まで読み応えのあるエントリーです。
仕事をやめて大学へ
お金を貯めるだけで進学できるし,勉強はとてもおもしろい!
いま働いているけど進学したい思っている人,お金を貯めるだけで進学できるし,勉強はとてもおもしろい!
仕事を辞めて学生になったはなし - metalunk’s blog
冒頭でも紹介した、id:Metal_unk さんによる2017年の記事。大変だったはずの学生生活を終えられる直前に書かれていますが「想像していたよりも勉強が楽しい」「これからも数学の勉強は続けたい!」など、学び直すことの喜びがあふれています。
学費をはじめ、税金や年金まで含めた生活費や、奨学金についても詳しくまとめられています。実際に大学院で学び直してみようかな、と思ったときには、資金計画の面でも参考になりそうです。
大学院入試のために参考になったブログ
米国大学院を志すにあたって参考にした方々のブログをまとめます。 この方々のブログがなければ私はアメリカに行くことは無かったでしょう。
ソフトウェア工学を学びにアメリカへ - pco2699’s blog
id:pco2699 さんは、アメリカの大学院を志した動機と、合格するまでに参考にしたブログを紹介しています。
「この方々のブログがなければ私はアメリカに行くことは無かった」と語り、自身の記事も後進への情報共有の意味を込めたそう。大変なチャレンジをするときは、先達の姿が見えるだけで勇気づけられるものですよね。
また、「血反吐を吐くまで勉強しようと思ってます」という結びの言葉からは、並々ならぬ決意が感じられます。
通信制での学び
「『わかる』系読み物」の一歩先へ
余談ですが、世間に売られているこの分野の書籍は、どうも『高校までの知識でわかる云々』『数式を使わずわかる云々』のような科学読み物と、教科書や専門書・学術書との間にものすごい距離があるように感じています。中間がなかなかありません。
スタートレックのオタクが放送大学で理数系の基礎教養を学んだ話 -
自分は、「『わかる』系読み物」のつまみぐいで終わるのではなく、もう少しだけ先を知りたかったのです。
6年かけて放送大学の「自然と環境コース」を卒業した id:myyc さん。SF作品の用語や時代背景を調べるうちに、自然科学について学ぶことを決意したのだとか。誰もが聞いたことのある「放送大学」について、単位取得の流れや「学習センター」への所属など、具体的なシステムがよく分かるエントリーです。
卒業後も再入学の手続きをして「興味のある科目を補完したり、至らなかった部分を復習したり」しているそう。興味のある分野について、さらに「世界の解像度が上がる」体験の楽しさが伝わります。
パパっと出願。晴れて、4月から大学生
通信制の芸大への編入を決めて、とりあえず願書出せば3年次編入できるということで、20年近く前に卒業した母校から卒業証明書取り寄せたりして、パパっと出願。
JDに戻る日々 - mikiのブログ
晴れて、4月から大学生してます。
京都芸術大学の通信教育部・写真コースに編入したことをブログにつづる みきてぃ(id:mikisakai)さん。「とりあえず通ってみて、ダメだったら退学すればいいか、とライトな気持ちでのスタート」とその心境を語ります。これくらい気軽に始められる選択肢があれば、好きなことをもっと深められそうです!
他の形での「学び」
モグリの矜持
公認だったけどモグリ、というかタダで参加しているという自覚はあったので、他の参加者の学びに貢献できるようにという意識はそこそこ持っていた気がする。これはモグリ本来の良いところでもあるはずで、大学というわりと同質的な人間が集まりがちな場に多様性がもたらされることで講義やゼミの質が高まるということがあるのだろう。モグリ側のぼくがいうのもなんだけど、多様性が質を高めるというのは一般性のあることだと思う。
大学院のゼミで公認モグリをやっていた - ミネムラ珈琲ブログ
ミネムラコーヒー(id:minemuracoffee)さんは、母校の教授から誘われて「公認モグリ」をしていた経験をつづります。社会人大学院生も多かったというゼミで、「それぞれのドメインに絡んだ発表だったので会社で仕事をしている身では非常に面白かった」のだとか。
はてなブログで話題になっているモノ・ヒト・コトを募集しています
週刊はてなブログでは、これからも「はてなブログで話題のモノ・ヒト・コト」を紹介していきます。そこで、「実は今はてなブログでこの話題がアツいんです」「こんな記事に背中を押されました」という話題やブログを募集します! リクエストは編集部が読んで、週刊はてなブログで記事にするかもしれません。リクエストフォームからぜひ教えてください!
今回紹介したブログ
気になったブログは読者登録をお忘れなく!
まこまこまこっちゃん
1994年大阪生まれ、京都在住。ライター・編集、バンド活動をしたり、川沿いでお茶を淹れたりしています。好きな犬は柴犬、好きな国はモンゴルです!