それって「ソバーキュリアス」? あえてシラフでいることを選ぶ、お酒を飲まない生き方について

ここ2年の間に、飲み会ってずいぶん減りました!

それで冷静になったのか、それまで一生懸命飲んでいたお酒をやめてしまった人が、周りに増えているように思います。健康面などの理由から断酒・減酒を考えていたところで、飲み会が減ったし、この機会にやめてみた。そんな人が多いみたいです。たまには飲んでいるけど量は減らしている、という人も多いはず。

お酒をやめた人や飲まない人は、実際どう感じているのでしょうか。はてなブログに投稿された記事を読んで、お酒を飲まない暮らしについて考えてみませんか?

しらふでいることへの興味「ソバーキュリアス」

「あえて」しらふでいるというのがポイント

飲んでもいいし飲まなくてもいい。そういう気楽なスタンスの「ソバーキュリアス」だからこそ成功したのだと思います。でもこの言葉を知る前と知る後はいずれも同じ私です。ただこの新しい言葉を付しただけで、ここまで行動の変容が起こってしまう。

言葉を発見したからこそ続く - インタプリタかなくぎ流

「しらふでいることへの興味」を表す言葉、「ソバーキュリアス(Sober Curious)」。徳久圭(id:QianChong)さんは、そんな言葉に出会って、お酒を飲まなくなったといいます。 「あんなにお酒が好きだったのに、いまでは不思議なほど『飲みたい』と思わなくなりました」というほど、生活に変化があったのだとか。

「酒飲み」が自分のアイデンティティーになっている場合、禁酒や断酒はある意味でそれを脅かす行動になることもありそう。そんなときに新たな概念を知ることは、新しいアイデンティティーを獲得して、自身の行動を変えるきっかけになるのかもしれません。

毎日更新しているブログには、カテゴリー「ソバーキュリアス」を設けて、お酒をやめてからの気分の変化や、ノンアルコールドリンクに関する記事を投稿しています。
qianchong.hatenablog.com


「飲まないとやってられない」なら、その生活を見直す手もある

ストレスを「如何にアルコール以外の手段で解消していくのか」

全ての元凶はストレス。しかし我々は働かないで生きていくことはできないし、ストレスを全く感じないで働くなんてこともできないだろう。ストレスを如何にアルコール以外の手段で解消していくのかということを考えなければならない。

飲酒辞めました。 - 地方都市の夕景

「もう一生一滴も飲みません。俺はシラフで生きていく!」と宣言する motohiro(id:amilamia)さん。

飲みたくなる原因としてストレスがあるなら、それを「如何にアルコール以外の手段で解消していくのかということを考えなければならない」と語ります。

それまでお酒を飲むことに使っていた時間は、今では音楽や写真、釣り、ブログに充てているそう。酔っ払ってしまうとできないことって、たくさんありますよね。
amilamia.hateblo.jp


「プライベートの問題を酒で覆っているのは、暮らしをサボってると思う」

これが仕事だったら、困ってるんです、というときに、そこは酒でカバーですな、みたいな話にはならなくて、問題を解決して先に進もう、となるはずで、仕事はちゃんとしているのに、プライベートの問題を酒で覆っているのは、暮らしをサボってると思う。

気分を良くするためには本来は試行錯誤が必要で、酒に頼れる状況ではそこの試行をサボってしまう - hitode909の日記

2020年11月からお酒をやめているという 炊飯器(id:hitode909)さん。飲むことをやめてよかったと思う理由に「試行錯誤を始められるようになったこと」を挙げています。

アルコールの力による気分の操作をやめると「改善すべきポイントとして目を向けられる箇所が広がった」のだとか。具体的には、ベランダでベビーリーフを育てたりしているそうです。

「仕事はちゃんとしているのに、プライベートの問題を酒で覆っているのは、暮らしをサボってると思う」。その場しのぎでない生活を送ろう! と思わせてくれる、鋭いパンチラインです。
blog.sushi.money


飲まないことに決めている

「酒を呑まない、という実験」

ただ、酒を呑まないという「我慢」「苦行」をしているのではない。むしろ自分は「酒を呑まない、という実験」を、自分の人生をかけて行っている、と思っている。

酒を呑まない人生 - 残響の足りない部屋

「酒を呑まない人生にしている。自分の意志でそう設定している」とつづる 残響(id:modern-clothes)さん。しかし、無理に飲まないことにしているわけではないそうです。

「緩和(リラックス)があまり足りていないかもしれない」など、お酒を飲まないことに関する課題も検討していますが、総合的には「このまま人生を送っていって、どうなるかちょっと自分で楽しみだったりもする」のだとか。

お酒を飲まないことに決めたのは、父の影響もあったのだとか。特に、勧められたお酒を断るためには「プライベートでも一切酒を呑まない」ことが重要であるといいます。
modernclothes24music.hatenablog.com


お酒の代わりに

炭酸水を飲むことがご褒美

お酒もジュースもスーパーとかで見ても欲しいと思わなくなった。人間不思議。2ヶ月くらい飲まなくなるとどうでもよくなってくる。

4月も下旬に - ふぅ、の日記

「ちょっと前だったらお酒やジュースがご褒美だった」という ふぅ、(id:fof-i)さん。現在は、炭酸水を「ご褒美」に設定しています。

「2ヶ月くらい飲まなくなるとどうでもよくなってくる」というのは、お酒をやめたことについて書かれたブログによく書かれている印象を受けました。習慣って、2ヶ月くらいたってようやく変わってくるものなんでしょうか。

fof-i.com



実はこの特集、初めは夏のビール特集として企画を考えていました。しかし、よく考えてみれば、酔っ払っている人はブログを書いていませんね!

この記事を読んだみなさんはシラフの時間を増やして、たくさんブログを書いてください。もちろん「このビールうますぎる最高」とか「あのワインがめちゃくちゃおいしい」みたいな投稿もお待ちしていますが、文章を書いている間はシラフだと思うので!

By まこまこまこっちゃん
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まこまこまこっちゃん

1994年大阪生まれ、京都在住。ライター・編集、バンド活動をしたり、川沿いでお茶を淹れたりしています。好きな犬は柴犬、好きな国はモンゴルです!