シカと大仏以外の奈良を旅する

奈良といえば、シカと大仏ですね。日本全国だれに聞いてもそう答えるでしょう。「奈良」で画像検索すると、シカと大仏ばかり表示されます。

私は奈良県内で働いていたことがあるんですが、当時の同僚も「奈良にはシカと大仏の国だからね……」と時々遠い目をして言っていました。

しかし、奈良には他の魅力もあるはずです。県の面積もまあまあ広いし、奈良公園とその付近だけが奈良ではないはず!

実際、はてなブログに投稿された記事を読んでみると、大仏とシカ以外の奈良を楽しむ投稿がたくさん見つかりました。

この記事では、そんな「大仏とシカ以外」の奈良を楽しむエントリーをご紹介します!

奈良ホテルで「愛新覚羅溥儀をもてなしたグラス」に出会う

サイドカーを飲む。おいしいけれども、特別な味がするわけではなく、オーソドックスなサイドカーだった。溥儀皇帝は、奈良ホテルで何を思い、酒を飲んだのだろうか。意外としょうもない人間関係のことを考えていたのかもしれないし、天下国家を考えていたのかもしれない。

一泊二日、奈良を食べる。満洲国皇帝、愛新覚羅溥儀をもてなしたグラスで酒を飲む。 - 今夜はいやほい

id:kikuchidesu さんは、奈良ホテルで「愛新覚羅溥儀をもてなしたグラス」に出会っています。小菊のデザインが時代を感じさせますね。

昭和10年(1935年)に国賓として来日した溥儀が宿泊したという奈良ホテル。グラスはそのときに新調されたものだそうです。宿泊は「結構高かった」そうですが、バーだけの利用も可能だったのだとか。

シカと大仏も楽しんでいますが、その他にも天理市(けっこう遠い!)で「天理ラーメン」を味わうなど、読み応えのある旅行記です。

kikuchidesu.hatenablog.com


「日本一長い路線バス」で日本最古の神社へ

そのその乗車時間、実に約4時間半(今回はスタートの近鉄八木駅バス停から蕨尾口停留所まで)。ちなみに新宮まで乗った場合はトータル6時間半かかる。

四十路女が日本一長い路線バスに乗って片道6時間の旅へ。日本最古の神社で文学賞最終候補祈願するのこと - 珍獣ヒネモスの枝毛

id:mikimiyamiki さんは大和八木駅から「日本一長い路線バス」に乗り、十津川村の玉置神社を訪れています。この神社は「選ばれた人間しか辿り着けない場所」なんだとか。

長い長い路線バスですが、たどり着いた民宿も「何もかも実に最高だった」そう。たしかに展望、料理、お風呂と最高そうな写真とイラストが続いています。

冬の玉置神社へのアプローチは大変で、服装に注意が必要だったようです。「玉置神社へは、ヒールを履いて行ってはならない。セリーヌもダメ。ワークマンの雪靴で出来れば手ぶらで行こう」とメッセージを残しています。

mikimiyamiki.hatenablog.com


山ばっかりの“下の方”で花火を見る

先に結論を書きますが、野迫川村は涼しくて景色もよくすばらしい村でした。そして花火もわざわざ大阪から出かける価値は間違いなくあったと思います。しかし、帰り道で思わぬアクシデントに遭遇し、やはり田舎は油断できないなと痛感しました。

秘境の村に花火を見に行く - ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

「本州で人口最少の村、バスは平日一日一本のみ」という野迫川村に出かけた id:doukana さん。村のお祭りで花火を楽しんでいます。

景色も花火もきれいで、名物だというあまごの塩焼きやせせり焼きも美味しそうですが、帰り道には「秘境」ならではのアクシデントに遭っています。結果的には愛車とお別れすることになってしまったのだとか……!

schlossbaerental.hatenablog.com


遺跡で「くるくる」の楼閣を愛でる

弥生時代にもこのくるくるした楼閣が同じように建っていたかもしれないと思うだけでロマンが止まらないし、とりあえずかわいいので機会があればぜひ一度くるくるを生で見てほしい。是非。

唐古・鍵遺跡がくるくるでかわいい - 電車待ちに読むブログ

電車待ちに読むブログ(id:bassa2015)さんは、田原本町の唐古・鍵遺跡を紹介しています。1994年に復元された楼閣がかわいいのだとか。

たしかに写真を見ると、思ったよりもくるくるしています。ちょっとアクセント的にくるくるしているのではなく、くどいくらいにくるくるしているのがおかしいですね。

弥生時代の遺跡だというのがすごいところ。楼閣は復元されたものですが、1000年どころではない歴史に思いを馳せると不思議な気分になります。

bassa2015.hatenablog.com


漫画『奈良へ』を読んで奈良を考える

関東の人間なので、近鉄奈良線に乗るまでは、まったく知らなかったが、奈良というのは、関東でいうところの埼玉、群馬に近い。ヤンキーのガラパゴス感といえばよいのだろうか。進化の過程において、どこかで分岐点を間違えてしまったヤンキーがまだ存在しているという意味で、奈良は埼玉に似ている。

2023.4.23 許された祈り - 逢うも逢わぬも

最後に紹介するのは、漫画『奈良へ』(トーチコミックス)を読んだ id:cookingalone さんによるエントリー。自身が奈良で近鉄線に乗ったときの経験や関東の県との対比を交えて、奈良について考えています。

tandisque.hatenadiary.jp


はてなブログで話題になっているモノ・ヒト・コトを募集しています

週刊はてなブログでは、これからも「はてなブログで話題のモノ・ヒト・コト」を紹介していきます。そこで、「実は今はてなブログでこの話題がアツいんです」「こんな記事に背中を押されました」という話題やブログを募集します! リクエストは編集部が読んで、週刊はてなブログで記事にするかもしれません。リクエストフォームから教えてください!

By まこまこまこっちゃん
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まこまこまこっちゃん

1994年大阪生まれ、京都在住。ライター・編集、バンド活動をしたり、川沿いでお茶を淹れたりしています。好きな犬は柴犬、好きな国はモンゴルです!