2019年10月4日に日米同時公開となった映画『ジョーカー』が大ヒットしています。
「バットマン」シリーズで最大にして最凶の宿敵といわれる“ジョーカー”の誕生を描いた本作。これまでのアメリカン・コミックを原作とした映画とは全く異なり、正義のヒーローが登場せず、貧困や格差の残酷さを真っ向からとらえた壮絶な内容は、公開1週間を待たず世の中の話題をさらいました。
wwws.warnerbros.co.jp
はてなブログにも、『ジョーカー』についてのさまざまな感想・考察エントリーが数多く投稿されています。この記事では、その一部をピックアップしてご紹介。ひとりではとらえきれない劇中のシーンやせりふの解釈について、はてなブロガーの記事を読んでじっくり考えてみませんか?
なお、本記事で紹介するエントリーの多くは作品の内容に触れるものです。これらの「ネタバレ」を避けるため、「まだ『ジョーカー』を見ていない」「これから見るつもり」という方はここでストップ。 鑑賞後に改めてこの記事を読まれることを強くオススメします。
感想エントリー紹介
「この映画は、アーサーのような多様性を受け入れてみろよと喧嘩を売ると同時に、アーサーというキャラクターがある側面でポリコレ支持者的に描かれている」とつづる、ぎ~く (id:zaqmju7)さんのエントリー。作中で多面的に描かれる「笑い」や、人間が「ただそこにいること」を認められない社会について、詳細に考察しています。
kyanoscreate.hatenablog.com
太田あさひ(id:xkicho)さんは、「この映画が描いていた社会の闇の部分」とは、「人びとに余裕がなく他者に対して不寛容になっていること」だと推察しています。
“たしかに「ジョーカー」を作り出したのは、社会だ。けれど、やっぱり、その恐ろしい社会を形成しているのは、わたしたち一人ひとりの不寛容な態度だとわたしは思う。”
不寛容な社会への警笛 - 映画『ジョーカー』ネタバレ感想 - 中西香菜さんおすすめの映画をひたすら観るブログ
Jini (id:arcadia11)さんは、映画「帰ってきたヒトラー」を例として挙げ、「本作はこの世界の歪を、どんなに『政治的に正しい映画』よりも直截に指摘している」とつづりました。
arcadia11.hatenablog.com
カメ (id:monogatarukam)さんは、監督のトッド・フィリップスも「ジョーカーのモデルの1人である」として名前を挙げた“喜劇王”チャップリンの作品を紹介。本作との関連性について指摘しています。
blog.monogatarukame.net
虚構と現実のあいだを考察
虚構と現実が入り乱れる本編に、ジョーカーの印象的な一言が目立つラストシーン。その解釈についても、さまざまな意見が寄せられています。
主人公のアーサーを「信頼できない語り手」とするみずち (id:mizchi)さん。
mizchi.hatenablog.com
ファルケンなう(id:FalkenBlog)さんは、ジョーカーが好んで用いる戦法から、この作品自体がジョーカーのジョークなのでは、と考察しています。
falkenblog.hatenablog.com
どこまでがアーサーの妄想かを判断するのに、仮説として「ブラウン管テレビ」を定義するid:mrt168さんのエントリー。
www.growui.site
さらに、本作で誕生したのはバットマンに登場するジョーカーではなく「概念としてのジョーカー」ではないかとつづる記事も。結騎 了 (id:slinky_dog_s11)さんのエントリーです。
www.jigowatt121.com
ほかにもさまざまなエントリーが
川平豊(id:yutaka_kawahira )さんは、精神科医の視点からジョーカーの症状について解説。
www.yutaka-kawahira.work
とまぴっぴ (id:tomatojuicer222)さんは、音楽や色彩設計に着目したエントリーをつづりました。
tomatojuicer222.hatenablog.com
「“アーサー苦労物語”自体が彼にとっての“ズレ”であり、壮大な前フリだった」と述べるTaku(id:otaku8)さんのエントリーも。
otaku8.hatenablog.com
ここからは、紹介しきれなかったエントリーを一覧で掲載します。
「ジョーカー」(ホアキン・フェニックス主演)を観てきたので感想を。 - 超メモ帳(Web式)@復活
映画『ジョーカー』は害悪である。 - alive_log - 新井ブログ
【ネタバレ有り】個人的には喜劇「ジョーカー」 - 疲れた心に映画がしみる
映画『ジョーカー(Joker)』感想。心から笑顔になれる見事な爽快感 - 社会の独房から
映画「ジョーカー」はパンフレット購入が絶対オススメ!主演・監督の「刺さる」インタビューは必読! - オハコのこんな事ばっか考えてる。
映画感想文「ジョーカー」これは傑作、自分と地続きにある狂気に対面するという恐怖 - 中山そーじろブログ
映画『ジョーカー』社会的弱者を悪役として描くということ【感想/レビュー】 - 雉虎白note
さらに、はてなブログのトピックにも、『ジョーカー』の話題は続々と集まっています。ぜひチェックしてみてくださいね。
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