映画・アニメの感想ブログの書き方には正解がない(寄稿:井中カエル)【書籍プレゼントあり】

※キャンペーンは終了しました。たくさんのご応募、ありがとうございました。

【書籍のプレゼント情報あります!】
2016年1月からブログ『物語る亀』で映画やアニメなどの感想ブログを書いている井中カエルさんに、「感想ブログを描く際のポイント」などについて寄稿いただきました。記事末にプレゼント情報もあります! この記事は、はてな×KADOKAWAで取り組む「ブログ書籍化プロジェクト」で出版される書籍のプロモーション記事です。

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カエルくん(以下カエル)「今回は映画やアニメなどの物語感想ブログ『物語る亀』を飛び出して、はてな公式の『週刊はてなブログ』の方へとお邪魔します! 進行役のカエルくんです」

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亀爺(以下亀)「解説役の亀爺じゃ。この記事は、2020年9月17日に発売された平成アニメを語る書籍『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』の宣伝じゃな」


書籍『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』

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カエル「いや、亀爺、そこまではっきりと言わなくても……」

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「それが一番大事なのだから、まずは宣伝しておいた方がいいじゃろう。もちろん、それだけでは記事にならないので……そうじゃな、今回は数あるブログの中でも”映画・アニメ感想ブログってどんな感じなの?”というのを、ざっくりと語っていくとするかの。ぜひ参考にしてほしいの」

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カエル『物語る亀』は対話形式で他の記事とスタイルが異なりますが、お楽しみいただけると幸いです。

それでは、記事のスタート!」

感想ブログって何? メリット・デメリットとは?

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カエル「そもそもの大前提として、感想ブログって何?」

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「そのまんま、映画・アニメ・漫画・ドラマなどの感想を書くブログじゃよ。

好きな作品を読んだり鑑賞したりして、その感想を書く。イメージとしては子供の頃、毎年やっていたであろう読書感想文に近いの。もちろん、まとめサイトなどとは違い、個人の主観が大きく出るから、そこが面白くもあり、難しい部分であるの」

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カエル「すんごく簡単にですが、感想ブログのメリットとデメリットを挙げていきます」

<メリット>
  • 書くことの話題が尽きない
  • アクセス数が一定以上見込める
  • 自分の個性で勝負できる
<デメリット>
  • トレンドを扱っているため、アクセス数などに持続性が少ない
  • 競合相手が多い
  • 映画などに関しては鑑賞するのにお金がかかる

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「まずはメリットについて解説しよう。

ブログを運営する上で初心者が一番悩みやすいのが『書くことがない』という悩みじゃろう。毎回、毎日新しい切り口でいろいろと書くことは難しいが、例えば映画ならば毎週新作が公開されるし、旧作も山のようにある。漫画・ドラマ・アニメも同様じゃな。 

今や物語は星の数ほど存在しておる。書くネタがない、ということはないはずじゃ」

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カエル「あとは、その作品について語るから一定のアクセス数は見込めるよね。

『ぼくの日常』だと興味ある人は少ないだろうけれど、例えばスターウォーズの新作だったら『どんな評価なんだろう?』と気にして検索する人も多いでしょう。

あとは、その物語をどういう視点で見るのか? という点で個性が出るね」

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「個性に関しては後ほど、改めて説明するかの。

一方でデメリットとしては、感想ブログはあくまでもトレンドブログじゃ。

映画でいえば最も検索されるのは公開直後、その後は徐々に右肩下がりになっていく。例えば……『シン・ゴジラ』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』などの超話題作であっても、今改めて調べようという人は少ないじゃろう。

そうじゃな……よほどのヒット作でもない限り、1ヶ月もすればアクセス数はほとんどなくなってしまうの」

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カエル「映画やテレビドラマ、アニメは同じように感想ブログってたくさんあるから、競合が多いよね。まさに盛者必衰の戦国時代のような世界でもあるのかな。

例えば『シンゴジラ 感想』だけでも、ものすごい件数がヒットするわけだし……」

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「それと、これは人によって考え方は変わるじゃろうが、映画や漫画の場合は新作を楽しむにはお金がかかってしまう。映画であれば1,900円、各種割引を使っても1,500円前後はかかるじゃろう。

それでは費用対効果が薄い! などと考える人にはつらいじゃろうな。

あとは……これはどのようなブログを目指すのかという点でもあるが、感想ブログはあくまでも感想を目当てにお客さんが来るので、何かを売るということは難しい。せいぜい、グッズや配信サイトを紹介する程度かの。大きく儲けるには向いているとは、ワシは思えないかの」

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カエル「ちなみに、『物語る亀』では映画・アニメ映画を取り上げることが多いのですが、これは『物語が約2時間で完結する』という点が大きいです。

漫画やドラマは物語が完結するまで長いので、やはり完結しないと『あの点が伏線で〜』とかも語りにくくて……。

逆に漫画・ドラマなどは1つの作品が完結するまで長いから、検索流入も長い期間期待できるだろう、と考える方もいるかもしれません。このあたりは好みですかね」

感想ブログの種類は大きく分けて3つある

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カエル「感想ブログって大きく分けると以下の3つに分けられると思います!」

  1. 個人が感じたことを中心とした感想ブログ
  2. 監督などのスタッフ・キャストなどのインタビューなどを調べた上で書くライター系のブログ
  3. 独自の知識を持ってさまざまな考察を行う考察系ブログ


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「大きく分けると、この3つだと考えておる。

1の感想ブログはそのまんまじゃな。極端なことを言えば『面白かった! 泣いた!』などでも完結するのもありじゃ。もちろんこれだけではブログとしてはなかなか読まれづらいじゃろうか、『このシーンであのキャラクターが見せる仕草が〜』などと書いていくのがいいじゃろう。

2のライター系ブログは、これは専門雑誌のような書き方に近い。ネット上にあるインタビュー、専門誌の発言などをもとに、いろいろなことを調べて事実を書いていくブログじゃな。ロケ地などの聖地の情報などもこちらに分類していいじゃろう」

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カエル「『物語る亀』は3の考察系ブログに該当すると思います。

例えば、洋画の場合は聖書が下地になっていることが多いので、この描写は聖書のこのシーンがもとになっていて……などと考えたり、その監督の過去作ではこういう傾向があるから、このシーンの解釈は……などと考察します。

具体的な例としては『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(エピソード8)ではキリスト教の観点から語っています」



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「もちろん、はっきりと分けることはできない。これらの要素が複雑に折り重なり、出来上がっている。『物語る亀』も1の要素も、2の要素もあるからの。

あとは……これはワシはあまり快く思っておらんが、ネタバレ系ブログもある」

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カエル「あらすじを1から10まで書いてしまうようなブログだね……。

その後にちょっとだけ感想を書いて、それでおしまいっていう……」

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「もちろん『物語る亀』でもネタバレをしている記事もあるが、それはあくまでも作品の解釈などを描くように努めておる。なるべくは核心をただバラすということはしていない。

著作権などの問題もあるじゃろうが、そもそもマナーとして懸命に作り上げたストーリーをただネタバレするのは、ワシは感心しないの。

ただ、そのようなブログを求める読者がいるのも事実ではあるが……この辺りは個人の価値観によるのかもしれんな」

感想ブログに出てくる「個性」

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カエル「じゃあさ、どんなところに感想ブログとしての個性が出てくるの? というと、書き方や見方によって、結構印象って変わるもんだよね」

「映画は語られることによってしか存在し得ない」のだとして、しかし振り返ってみればその「語られた映画」と「見られた映画」は、実は依然として全く別に存在するものなのだ、という不可思議さこそが「映画を見る」という行為の真相なのです。
<「押井守の映画50年50本」(立東舎)p4~p5より>

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「この文章で押井守が語るように、実は同じ映画を見ていたとしても、その捉え方は全く異なる。映画を見た後に語った映画と、その時見た映画というのは、実は同じものではない。

時には誤読も勘違いもある、あるいは……その舞台となった国の歴史や文化を知らないと理解できない描写もあるじゃろう。しかし、その誤解がときに感動を生んだり、あるいは憤慨するような描写に思える時もある」

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カエル「……えっと、もっと簡単に言うと?」

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「同じ映画でも、その人によって感じるものは違うという、ごく当たり前の話じゃよ。

例えば『デスノート』を語るとしよう。主人公の夜神月のように、個人の正義で罪人を裁くことを良しとする考えの人からすれば、夜神月は素晴らしい善人の主人公に見えるかもしれん。しかし、あくまでも法による秩序を望むのであれば、夜神月の行動は独善的な悪であり、独裁者のように見えるかもしれん。

また、近年のハリウッドではポリティカル・コレクトネスを意識した、政治的なメッセージを含んだ描写が多いが、そのメッセージに違和感を覚える人もいるかもしれん」

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カエル「最近では実写版『ムーラン』に批判が集まっているよね」

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「その時の政治や社会事情なども複雑に絡んでくるため、難しい問題じゃな。

もっと単純に言えば、その人が何を重視するのか、という問題でもある。

例えばそれはストーリーなのか、映像表現(アクションやSF描写、カメラワークなど)なのか、それとも役者が魅力的であることなのか、劇中でかかる音楽か……。

ストーリーは荒唐無稽だが、映像表現が優れた映画もたくさんある。もちろん、その逆も。またストーリーも映像表現も素晴らしいが、お気に入りの役者に魅力があるように撮られていなければ、駄作と思う人もいるじゃろう。

そういった個人の価値観が多様な感想を与える」

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カエル「そういえば、亀爺はいつも『叩かれる映画はまだいい作品だ』って語るよね。

賛否がはっきり割れるのは良い作品である証拠で、一番ダメなのが感想を書く気すら起きない、凡な作品であるってやつ」

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「結局、嫌いというのはそれだけ心をかき乱す何かがあったわけじゃからの。それだけの力が作品にあるわけじゃ。

感想ブログには正解がない。解釈も多種多様じゃ。中には監督や作者が予期しない受け取られ方もするじゃろうが、それも含めて感想や解釈であり、だからこそ面白いわけじゃな」

『物語る亀』の特徴は「対話形式」

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カエル「そして『物語る亀』最大の特徴は、この対話形式の文体です」

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「いろいろな意見もあるじゃろうが、これも個性の1つじゃな」

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カエル「もちろん、好きと言う人もいれば、対話形式は苦手って人も一定数いると思うけれど……この形式で5年ほど運営してきて、簡単に感じた特徴を挙げていきます」

  • 他のブログとの差別化ができる
  • コピペ被害などに遭いにくい
  • いろいろと工夫の余地がある


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「わしとしては『読みやすい』というのもあげたいのじゃが、それは人によるじゃろうから、ここでは語らないようにするかの。

まずは他のブログとの差別化であるが……もっとも単純に、一人称の文体で個性を感じさせるのは、相当の文章力がいるじゃろう。しかし、対話形式であれば、それだけで個性が出る。

どうじゃろうか……感想ブログで対話形式となると、うちだけかもしれん」

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カエル「探せばあるだろうけれど、逆に言えば探さないと見つからない=個性になるってことだよね。多分、この形式があるから、一定以上のアクセス数を記録している面もあるだろうし。

あとは、大事なのはコピペ被害で……感想ブログって語っている作品がどうしても大作などが多くなってきて、他のブログと被るんだよね。中には同じ作品を語っているから〜って、そのままコピペして、さも自分が書いたようにする不届きものもいるわけで……。

それを防止する効果もあります」

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「これに関しては、うちがコピペする価値もないだけもしれんがの。

それから工夫の余地も大きいとワシは感じておる。例えば絵が書ける人であれば、導入となる1コマ〜4コマくらいの漫画を書いて、その続きを文章にすることもできる。

時には討論形式もできるし、子供とお年寄り、男性と女性などのさまざまな立場からの意見も書くことができるじゃろう。

その意味でも、対話形式にはまだまだ可能性があると考えておる」

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カエル「その意味では、うちはさっき『考察ブログ』といったけれど、映画やアニメをもとにして解釈を書いていく二次創作って気持ちの方が強いかもね」

最後に

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カエル「というわけで、長々と語ってきましたが、これでおしまいです」

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「すごく簡単に感想ブログとはなんぞや、ということをまとめたから、これからブログを書き始める人はぜひ参考にしてほしいの。

もちろん、雑記ブログのネタの1つでも感想記事は有効じゃ。

その人ならではの個性が楽しめる感想ブログを書いて欲しいものじゃな」

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カエル「また『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』もよろしくお願いします!」

現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る

現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る

著者:井中カエルid:monogatarukam

井中カエル

映画やアニメなどの物語感想ブログ『物語る亀』を運営するブロガー/ライター。アニメ映画を中心にさまざまな作品を独自の視点で論評している。

ブログ:物語る亀
Twitter:@monogatarukame

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編集:はてな編集部