『TENET テネット』&歴代作品に見る、クリストファー・ノーラン作品の"本質"とは? 数々の感想・考察エントリーから探ります

▶︎映画『TENET テネット』公開からおよそ1ヶ月。 クリストファー・ノーラン監督作品を総復習する特集です


メイキング・オブ・TENET テネット クリストファー・ノーランの制作現場

『TENET テネット』は、2020年9月18日に公開されたクリストファー・ノーラン監督の最新作です。

  • 『ダンケルク』(2017年)
  • 『インターステラー』(2014年)
  • 『インセプション』(2010年)
  • 『ダークナイト』3部作(2005年〜)

など、数多くのヒット作を手掛けてきたノーラン監督。現在ハリウッドを代表するヒットメーカーであると同時に、複雑なストーリーCGを極力使わないリアルな映像表現など、その「らしさ」が話題にのぼることも多い映画監督です。本特集では、最新作『TENET テネット』について語るエントリーをピックアップすると同時に、監督の歴代作品にも注目。はてなブロガーの感想・考察エントリーを挙げながら、“ノーラン作品”の特徴に迫ります

※なお、映画の内容に深く言及(ネタバレ)する記事もあります。ご注意ください。

最新作『TENET テネット』



『TENET テネット』予告

はてなブロガーの反応


クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』を見たはてなブロガーの声をピックアップしました。監督の「らしさ」の追求や、考察にとらわれない本作の楽しみ方、“成功”していたシーンの振り返り、劇場での体感を言語化した記事など、どれも読み応えのあるエントリーばかりです。


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ノーランが好きなものを詰め込んだ上で、無駄なものを徹底的に省いているため、非常に抽象度の高い作品に仕上がっている

史上最もノーランらしい映画が、映画業界を復活させた!/『TENET テネット』★★★ - SUPERBAD-ASS


本作を「史上最もノーランらしい映画」と評する、Taiyaki a.k.a ヒロキ id:HKtaiyaki さん。『ボンド』シリーズと本作の関連性を探りつつ、初の監督作品といわれる短編映画『Doodlebug』(1997年)から共通の「とある構造」など、監督の「らしさ」が凝縮された作品だったとつづっています。


この映画はノーランの本領発揮って感じ

映画「TENET テネット」感想 超面白い!! なにやってるかわからんけど!! - 何もかもが滑稽


『TENET テネット』が「ノーランだからこその娯楽超大作になってる」と書くきいつ id:kiitsu01 さん。「難解」と言われる本作ですが、ただ「巨大なスクリーンで想像を絶する世界を肌で感じる」こともまた楽しみ方の一つだとしています。


こっちは冒頭5分で物理的に息切れしているよね。
ノーラン監督は俺たち観客の理解力を過大評価していないか…?

『TENET テネット』感想、4重の○○(ネタバレあり) - あにめマブタ


ヒグチ id:yoko-sen さんは、鑑賞中に気づけなかった「最も成功しているカット」や、本作の「メタ的な仕掛け」について語っています。


TENET「なってるじゃん!」

僕「なってるんだよなぁ~~~」

TENETくんと僕 - ジゴワットレポート


公開初日に『TENET テネット』を見た結騎 了 id:slinky_dog_s11 さんは、劇場で本作と交わした“やり取り”を文章化。本作を見た人なら思わず「わかる!」とうなずいてしまうかも。



過去作にも注目! エントリーピックアップ

クリストファー・ノーラン監督の歴代作品に寄せられたエントリーをピックアップ。公開の古いものから順に紹介していきます。

『メメント』(2000年)

メメント (字幕版)

10分しか記憶を保てない主人公・レナードが妻を殺した犯人を追う姿を斬新な手法で描いた作品。



この映画は、どういうことかきっちり全部理解しなければならない論理的な映画ではなくて、時間軸を狂わされたり、自分の記憶というものについて改めて考えさせられるような、実は、感覚的に観ていい映画なんだと思う

映画「メメント」感想 難しく捉えず感覚で楽しむべき作品 - 鷺谷政明の神映画レビュー

クリストファー・ノーラン監督の出世作と言われている『メメント』。鷺谷政明 id:sagitani_m さんは、繰り返し見ることで新たな理解や発見がある一方、「身体を委ねる」ことでより楽しめる作品だ、と本作を語ります。


▼他にもこんなエントリーが寄せられています

映画「メメント」感想ー最後のレナードの行動は合理的だ - 本やらなんやらの感想置き場

今さら「メメント」 感想 - やりやすいことから少しずつ

切り取ってよ、一瞬の光を/『メメント』の感想 - 旧・めだか第一研究所


『ダークナイト』(2008年)

ダークナイト (字幕版)

アメリカのDCコミックスが出版するアメリカン・コミック『バットマン』を原作とする映画。本作を含めた『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』の3作は、『ダークナイト トリロジー』と呼ばれています。



アクションシーンのテンポ間と迫力や画面の印象に残りっぷりはやっぱり『ダークナイト』が飛び抜けている

『ダークナイト』 - THE★映画日記

本作が自分にとって「映画の金字塔」だという、id:DavitRice さん。序盤の銀行強盗にカーアクション、ヒース・レジャー演じる悪役「ジョーカー」、撮影で建物一つを丸ごと破壊し話題となった“病院爆破”のシーンなど、唯一無二の吸引力を持っていると語ります。また、一直線に「カオス」へ進んでいく構成も魅力とのこと。


▼他にもこんなエントリーが寄せられています

クリストファー・ノーランの「ダークナイト」は何がすごかったのか。 - そうまの手記

20181206 『ダークナイト』 - タイムライン

映画『ダークナイト』解説&感想 アメコミ映画の枠を超えた傑作! - 人生をもっと楽しく


『インセプション』(2010年)

インセプション (字幕版)

産業スパイが暗躍する世界を舞台に、主人公・コブが他人の夢の中に潜入し、「インセプション」と呼ばれる極めて困難な任務に挑む物語。



頭から煙が噴き出しても面白いから観るのをやめられないし、何回も観ちゃう。
それはノーランがエンターテイメントを第一に考えてくれている監督さんだから

「インセプション」感想 眠る暇があったら夢を観ろ - アノ映画日和


時間と空間が複雑に絡み合う本作。あのまり id:hagane-mk さんは、「何でもアリ」となる夢の世界の表現や、難解でありながらも観客を没入させる構成を挙げながら、クリストファー・ノーラン監督が「解かった顔をさせてくれる作品創りの天才」であると高く評価しています。



▼他にもこんなエントリーが寄せられています

『インセプション』のコマは止まって欲しいか、回り続けて欲しいか - ジゴワットレポート

映画『インセプション』の感想・考察 ラストのコマの意味&結末 - ちゃっぷのいつでも映画日和

映画INCEPTION(インセプション)で描かれる虚無とラストについての考察 - ミレニアル世代の沈黙


『インターステラー』(2014年)

インターステラー(字幕版)

人類が滅亡の危機に陥った近未来を舞台に、主人公・クーパーが人類の存続のため宇宙へと旅立つ物語。リアルな宇宙の世界を描く本作の科学考証に携わったキップ・ソーンは、2017年に重力波に関する研究でノーベル物理学賞を受賞しています。


様々に理論武装した上で、理論を超越する【愛】を語る。

理論武装された【愛】の物語『インターステラー』 - trifa’s grind house.


映画『インターステラー』がノーラン監督作品の中でもとりわけ好きだという、とりふぁ id:trifa さん。本作が持つ「変わった成り立ち」や作中で描かれる「宇宙」の正確さを述べつつ、この映画の本質は「愛」であると語ります。また、監督の歴代作品を見る中で「少し気づいたこと」があるといいます。


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インターステラーを見たら感情が破壊された2020 - 掃き溜め

インターステラー(2014) を見た - No (obstacle) title : spectrally stable

「インターステラー」(2014)5次元は空間、時間、重力、愛情の世界だった! - 映画って人生!


『ダンケルク』(2017年)

ダンケルク(字幕版)

史実「ダンケルク大撤退」を基に、空、陸、海の3つの視点から、兵士たちの決死の撤退を描く作品。


戦争映画や史実を基にした映画でも面白い作品を作れるという、クリストファー・ノーランの新たな可能性を切り開いた作品

【レビュー】ダンケルク(ネタバレあり) - スキマ時間 DE 映画レビュー


実話を基にし、上映時間も106分と短めな『ダンケルク』。これまでのノーラン監督作品とはさまざまな点で異なる本作ですが、「実にノーラン味溢れるものであった」とid:sparetime-moviereviewさん。本作の「音」へのこだわりを振り返りながら、「最前線の臨場感と映画的演出のマッチは、本物の戦場により近い体験であった」と語ります。


▼他にもこんなエントリーが寄せられています

映画「ダンケルク」を観てきた感想 - 200光年軍隊手帳の中身

「ダンケルク」 - 映画貧乏日記

映画『ダンケルク』感想 ノーランが描く歴史に残る戦争の圧倒的な映像と音に酔いしれる - 物語る亀


ノーラン監督考察エントリー

最後に、クリストファー・ノーラン監督“そのもの”を語るエントリーをいくつか紹介します。

今作『TENET テネット』を鑑賞して、この『メメント』という作品がノーラン監督のやりたいこと、見せたいことの核であることは間違いないと改めて感じました

時間逆行(『TENET テネット』とノーラン監督の過去作) - 小羊の悲鳴は止まない

レク id:tsotl_7 さんは、『フォロウィング』『プレステージ』『インソムニア』など、全てのクリストファー・ノーラン監督作品をさかのぼりながら、彼の作家性に迫っています。そして、最新作『TENET テネット』はその作家性を爆発させた作品であると語ります。大ボリュームで読み応え満点のエントリーです。


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ノーランの秋 - 新たな自分でいっぱいにするよ

クリストファー・ノーラン『TENET テネット』 - 事件前夜

TENET (「インターステラー」の反証か?あるいは更なる演繹か?) - Sebzy’s Blog





今回取り上げたクリストファー・ノーラン監督はもちろん、作品だけでなくその作り手の特徴に注目することで新たな視点が得られることも。皆さんも、新たな視点から好きなものを語るブログを書いてみませんか?

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