現代の社会課題をドラマに落とし込んだ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』。さまざまな感想を集めました

「契約結婚」という強烈なテーマとポップな「恋ダンス」で2016年に社会現象を巻き起こしたTBSのテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』、通称『逃げ恥』が2020年1月2日、スペシャルドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』としてカムバックしました。

今回のスペシャルドラマでは、主人公のみくりと平匡の結婚・妊娠・出産を描く中で、選択的夫婦別姓や男性の育休、無痛分娩、コロナ禍など近年注目されている課題を取り上げ、大きな話題を呼びました。また二人を取り囲むキャラクターもそれぞれ異なる立場、肩書き、セクシュアリティで描かれており、まさに「今の時代」を映す作品となっています。

そんな『逃げ恥』についてはてなブロガーたちもそれぞれの感性で感想を投稿しています。

諦め切ることのないよう、世界はまだ美しいと思えるように、過ごすしかない

tsuku-snt.hatenablog.com

ただ、それでも、こうしてこのタイミングで描かれるなかで「必ず、必ず、…生きていればまた会える」という言葉がよすがになっているような気もするのだ。

つく(id:tsuku_snt)さんは『逃げ恥』と同じく 野木亜紀子さんが脚本を担当し、星野源さんが出演したTBSドラマ『MIU404』にハマったことがきっかけで『逃げ恥』を見始めたそう。自分の気持ちに重ね合わせながらドラマの感想を述べています。

ドラマなんだから、ハッピーエンドであってほしいし、脚色してほしい

www.dokudamiyoshiko.com

でも、私は「この環境は恵まれているから、面白くない」「現実と違うから、見ていてつらい」というご意見には、反論をしたいのです。

ドラマ放送時、リアルタイムでSNSにたくさんのコメントが寄せられていました。さまざまな意見を見た上でドクダミ淑子 (id:dokudamiyoshiko)さんは現実に近い話題を取り扱いながらもフィクションとして「ハッピーエンド」を提示した『逃げ恥』の良さについてつづっています。

正しさの軸は「私」にしかないからね

boogiewoogie.hatenablog.com

今が生きづらいとしても、他を愛することで自分を愛せるはずだから。

冒頭から今回のドラマに違和感を持ったという かちん (id:boogiewoogiekun)さんは、自分と同じように『逃げ恥』で「ガンバレなかった」人々に向けて「私なりの祈り」としてメッセージを書いています。

車に対する作り手の想いみたいなのが伝わってきたのです

www.sunomono19.com

「思ったより遠くに行けるから。」これも呪いの言葉かもしれません。車を持ちたくなる呪いの言葉。百合ちゃんから風見さん、そして風見さんから平匡さんへと連鎖しているのです。

「クルマ好き」だという さぼさん (id:mister19)さんはみくりの伯母、ゆりちゃんの「思ったより遠くに行けるから」という言葉を端緒に自動車の描写から『逃げ恥』を読み解いています。また、『逃げ恥』に登場したさまざまな商品から、そのマーケティングの意図についても切り込んでいます。

私たちの関係にすこし厚みが出た気がして嬉しかった

sukidesusapporo.hatenablog.com

全て100%の事実は語らなくても、10%の事実を匂わせて、共感してもらえるだけで

安心したりすることって実際に多い。

札幌生まれの32歳 (id:sapporoian)さんは、作中で「辛い」という言葉を口に出せず追い込まれていく平匡の姿を見て、「6歳年下の26歳彼氏」とのけんかを振り返り、深く共感したといいます。