自分の好きが自分をつくる(寄稿:山田耕史)

この記事は、はてな×KADOKAWAで取り組む「ブログ書籍化プロジェクト」で出版される書籍のプロモーション記事です。記事末に書籍のプレゼント情報もあります!

こんにちは。山田耕史と申します。はてなブログの「山田耕史のファッションブログ」で、かんたんに自分らしい服装が見つけられる情報をご紹介しています。

今回、ブログの内容をベースにした書籍『結局、男の服は普通がいい 世界一かんたん、一生使えるオシャレの方程式』をKADOKAWAから出版することになりました。この記事では著書『結局、男の服は普通がいい』のエッセンスを、僕のブログが書籍化するまでの歩みと併せてご紹介します。

僕がブログを始めたきっかけ

僕がブログを書き始めたのは今からちょうど10年前の、2010年のことでした。僕は今年40歳になるので、ブログを始めたのは30歳の頃になります。

当時、僕はファッション企画コンサルティング会社で働いていました。とにかく情報が命の仕事だったので、最新のファッショントレンドやビジネスアイディアなどの情報を得るために、ニュースサイトや企業サイト、そしてショップや個人のブログまで、毎日たくさんのサイトをチェックしていました。日々大量の情報と格闘するなかで、「重要なニュースだけをピックアップして紹介してくれるサイトがあったらいいのに」と考えて始めたのが、ブログ形式のファッションニュースキュレーションサイトでした。それが10年後の今も続いている僕のブログの原点です。

この10年間でブログの内容は少しずつ変化してきました。例えば、僕のブログの人気コンテンツのひとつである、毎週金曜日更新のユニクロ・GUのセールレビュー記事。今は週末のセール対象商品と、新作商品のなかからオススメのものをご紹介するという内容ですが、以前はユニクロのセールチラシからユニクロのビジネス戦略を分析するという、ビジネス視点の記事でした。それが今は消費者視点の記事になっています。つまり、10年間で記事の視点が完全に変わったのです。

10年で変わった僕の服装

僕の服装もこの10年間で大きく変わりました。こちらは約10年前の僕の写真。

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当時はアウトドアファッションがトレンドでした。アウターはアウトドアの代名詞的アイテムであるマウンテンパーカ。そしてボトムスはショートパンツにレギンスという、アウトドア感がかなり強いコーディネートです。そして、かなり派手な色使い。ファッション企画コンサルティング会社時代の僕は、このようにそのときどきのファッショントレンドをかなり意識した服を選んでいました。

そして、こちらが最近の僕の服装です。

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今も変わらずファッションを仕事にしているので、ファッショントレンドは常にチェックしています。ですが、以前のようにファッショントレンドを強く意識して服を選ぶことはなくなりました。この10年間で、僕の服を選ぶ基準も変わったのです。

従来の構造が崩壊しつつあるファッション業界

僕の服を選ぶ基準が変わったのは、ファッション業界の変化も影響していると思います。これまで、ファッショントレンドの発信源になっていたのは、ラグジュアリーブランド(ルイ・ヴィトン、プラダ、グッチなど)やデザイナーズブランド(マルタン・マルジェラ、ラフ・シモンズ、ヨウジ・ヤマモトなど)が作品を発表する、パリコレクションやミラノコレクションに代表されるファッションショーでした。

ですが、インスタグラムに代表されるSNSの普及により、その状況は崩壊しつつあります。ファッションショーは力を失い始めており、ショーで発信されるファッショントレンドを基準に服を選ぶ人も徐々に少なくなってきています。

代わりに影響力を増しているのが音楽やアートなどのカルチャーと深いつながりのあるストリートブランドや、ライフスタイルと密接な関係にあるアウトドアブランドやスポーツブランドなど。例えば近年のスニーカー人気も、このようなファッション業界の構造や、消費者の意識の変化とは無縁ではないでしょう。

自分のライフスタイルにマッチしている服

今、僕が服を選ぶときに最も重視しているのは、自分のライフスタイルにマッチしているかどうかです。我が家には7歳、4歳、2歳と3人の子供がいます。僕は兼業主夫として家事の多くを担当しているので、現在の僕のライフスタイルは完全に子供一色。服を選ぶ基準も以前とはかなり変わりました。例えば、汚れ。鼻水、よだれ、食べこぼしなど、育児をしていると服が汚れてしまうシチュエーションは相当あります。汚したくない服を着ていると、まともに育児なんてできませんから、汚れても気にならない服を選ぶようになります。例えば、ワークシャツ。

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ワークシャツやジーンズなどのワークアイテムは元々はその言葉通り作業着なので、汚れがあまり気になりません。しかも、よほどひどい汚れでもない限り、いい感じのアジになってくれるでしょう。つまり、普通だったらネガティブ要素である汚れが、ポジティブ要素になる服です。こういった服を着ていると、服が汚れることを気にせず、心置きなく子どもと遊んだり触れ合ったりできるようになります。

ファッションのエキスパートが語る「服よりも人」

服を選ぶ基準になるのは、ライフスタイルだけではありません。自分が好きなものであれば、どんなものごとでも服を選ぶ基準になりえると思います。

例えば、オタクファッション。所謂オタクファッションと聞くと、チェック柄のシャツやアニメキャラクターのグラフィックががっつりプリントされたTシャツを連想する人が多いのではないでしょうか。昔、脱オタクファッションガイドという本がベストセラーになったこともありました。オタクファッションとは脱すべきファッション。つまり、オタクファッションはダサい服装の代名詞とされていますが、果たしてそうでしょうか?

僕はオタクファッションはその人自身のライフスタイルが反映された素晴らしいファッションだと思います。

僕は書籍や雑誌などで、ファッションデザイナーやスタイリストなどのファッションのエキスパートによるファッションに関する文章を読んできました。そこで多くの人が語っているのが「服よりも人」だということ。例えば、自身でアーツ&サイエンスというブランドも展開するスタイリスト、ソニア・パークさんは雑誌の対談でこう語っています。

「そこに”物語”がないとファッションじゃない!」
「生活の中で馴染んだものや使い込んできたものは、やっぱりおしゃれで説得力があると思いますね。意図してつくれるスタイルではないですから。」
出典:『BRUTUS』(マガジンハウス 2017年 10/1号)

オタクが着るアニメTシャツには物語がありまくりでしょうし、生活の中で馴染みまくっている服でしょう。 つまり、オタクファッションは「おしゃれで説得力がある」のです。

とはいえ、誰もがオタクファッションを着ているだけでおしゃれだと思われる、という訳でもないでしょう。オタクファッションがスタイルになるために、2つの要素が必要だと思います。

まずは、清潔感。月に1回は散髪に行って髪型をさっぱり保ち、服や靴が汚れたらきちんと洗うなど、最低限の清潔感は絶対に必要です。

そして、もう1つの要素が自信。

自信がスタイルをつくる

SMAPをはじめとした芸能人やCM、ファッション誌のスタイリングを手掛けてきた大御所スタイリスト、祐真朋樹さん*1はこう語っています。

「ただ、そうはいいつつも、本当は自分が素直に『着たい』と思ったものを着たいわけです。となるともう、他人の意見などおかまいなしに、着倒すしかない。考えられるありとあらゆる方法で着てみるしかない。そうすることで初めて、『なんかそれ、いいね』って他人に認められたり、あの人のスタイルは面白いよねって思われたり、そういうことが起きるんじゃないでしょうか。」

出典:スタイリスト・祐真朋樹さん が語る「センスとは」 | ソロテックス - SOLOTEX | 特設サイト | ここちよさ、そろってる

アニメTシャツだろうがなんだろうが、自分がこれを着たいという思いがあって、自信を持って着続けていれば、それはその人らしい立派なスタイルになると思います。

「好き」が受け入れられる時代になってきた

自分の「好き」を明確に他人にアピールすることを不安に思う人もいるかもしれませんが、今は多くの人が多様化した価値観に柔軟に受け入れるようになっています。

最近はセレクトショップやファッションブランドとのアニメ作品とのコラボ商品も当たり前になっていますが、一昔前までは、アニメのTシャツを着ているのはいわゆるオタクだけでした。たった10年ちょっとで世の中はアニメTシャツを普通に受け入れるようになったのです。そしてこれからは今マニアックとされている趣味も、どんどん受け入れられるようになるでしょう。

例えば、僕がここ数年ハマっているのが90年代J-POPTシャツです。

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僕が高校生や大学生だった約20年前なら、僕はこのTシャツを街着としは着られなかったと思います。それ以前に、J-POPを聴いていること自体が「ダサい」とされるような価値観が少なからず存在したと思います。

ですが、今は世間が、そして何よりも僕自身が多様な価値観を受け入れるようになっています。その結果、今の僕は自信を持って堂々とJ-POPTシャツを着られるようになりました。

自分の「好き」が自分をつくる

ブログも同じです。僕は自分のブログで、自分が「好き」だと思うことや、人にオススメしたいことを書いていただけでした。それを10年間続けていると、思いもよらぬことがたくさん起きました。例えば、ブログを始めて4年目の2014年には、学生のときから憧れだったテニスプレイヤー、マイケル・チャンに実際に会ってインタビューする機会をいただきました。

www.yamadakoji.com

どんなにニッチなテーマでも、自分の「好き」に共感してくれる人は必ず存在すると思います。そして、共感してくれる人に出会えたら、更に自分の「好き」を発信することは楽しくなります。

そうして楽しみながら発信し続けたことが、この度、書籍という形にする機会をいただきました。

著書『結局、男の服は普通がいい 世界一かんたん、一生使えるオシャレの方程式』では自分の「好き」をベースに自分らしい服を誰でも簡単に選べる方法をご紹介しています。是非、お手に取ってみて下さい。

著者:山田耕史id:yamada0221

山田耕史

1980年生まれ。兵庫県神戸市出身。関西学院大学社会学部在学中にファッションデザイナーを志し、大学卒業後にエスモードジャポン大 阪校に入学。のちに、エスモードパリに留学。帰国後はファッションデザインコンサルティング会社、ファッション系ITベンチャーを経て、 現在フリーランスのファッションアナリストとして活動。
ブログ:山田耕史のファッションブログ
Twitter:山田耕史 3月18日発売「結局、男の服は普通がいい」Amazon他予約受付中! (@yamada0221) | Twitter

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応募要項

応募期間 2020年3月16日(月)~2019年3月22日(日)23:59
賞品・当選者数 『結局、男の服は普通がいい 世界一かんたん、一生使えるオシャレの方程式』10名様
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編集:はてな編集部

*1: スタイリストとしてアーティストやミュージシャンの広告、ステージ衣装のスタイリングを手がけ、『UOMO』『Casa BRUTAS』『GQ Japan』『ENGINE』などのファッションページのディレクターとしても活動