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いつだって、『水は海に向かって流れる』。幕を閉じた連載への思いをつづった長文たち。

田島列島さんの漫画『水は海に向かって流れる』。

高校進学を機に叔父の家に居候をすることになった直達と、4人の住人。親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OL、そして男子高校生。 曲者揃いの共同生活を送るうちに、直達は25歳OL・榊さんに淡い思いを抱き始めます。しかし、彼女と直達の間には思いも寄らぬ因縁があり……。

『別冊少年マガジン』2018年9月号から連載を開始し、2020年8月号で最終話を迎えました。独自の雰囲気を持ち合わせ、「マンガ大賞2020」で5位に輝いた『水は海に向かって流れる』。幕を閉じた連載について、はてなブロガーたちが思いの丈を語っています。

感想はいわゆる「ネタバレ」的な記載が多く登場します。ご注意ください。
「『家族』という共同体の脆さ」

hiko1985.hatenablog.com
2020年を代表する傑作というありきたりな言葉を冒頭に置いておきたい」というのは、id:hiko1985さんです。「この物語においては、誰もが何かを与えていく」「贈与、交換、交感といった動的な流れこそが、生命や社会を形作っている、という論理で編まれた田島作品においては、一箇所に踏みとどまってはいけないのだ」と語っています。


「田島列島の作品はとにかく余白が素晴らしいのだ」

kashiwajun.hatenablog.com
かしわじゅん(id:kashiwajun)さんは、「3巻通して用いられる『水』というモチーフ」がこの作品にとって重要だといいます。「瑞々しさと引き換えに、とても苦くシビアな空気が全体を覆っている」という今作。ぜひ「水」に着目して読んでみてください。

「怒ることって結構瞬発力が必要だなって思うんですよ」

halhila-zakki.hateblo.jp
id:halhilaさんは「この物語では結局のところ怒りを赦しと同義で語られて」いるといいます。主人公の2人は、「怒ってもいい立場でいながら、怒れなかった人という共通点をもって登場してくる」。そんな物語の「怒り」についてつづっています。

「彼女は怒りたかったのかどうか」

yamada10-07.hateblo.jp
冒頭から、「田島列島先生の作品は細かい心理描写を説明的な言葉に任せずに、(漫画的な意味で)自然なセリフで登場人物たちの心の動きを巧みに活写していました」と語る山田(id:yamada10-07)さん。主人公の1人・榊さんの心情を考えています。

「どうやって立ち直って前を向いて生きて行けるかが主題なのだ」

www.akirainhope.com
ak(id:akirainhope)さんは、主人公である榊さんと直達2人のことを、「彼女の前に現れた直達は10代男子の純粋さと持ち前の優しさで、彼女にそっと寄り添おうとする」といいます。「激情に駆られて駆け落ちなんてしたって、誰も幸せになんかなれそうにない。けどそういう愚かな事をしてしまうのも人なんですよね」とつづりました。


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