
読んでから読んでね
2022年7月13日より、藤本タツキさんによる漫画『チェンソーマン』の第二部「学園編」が、集英社のデジタルマンガ雑誌サービス『少年ジャンプ+』で配信されています。
連載開始から、配信されるたびにはてなブックマークの人気エントリーで見かけますね! わたしもはてなブックマークアプリから読んでいます。
2022年10月にはテレビアニメの放送も予定されており*1、大きな注目を集めています。
そこで今回特集するのは、漫画『チェンソーマン』について語るブログ。前半では、2021年に完結した第1部「公安編」についての感想・考察記事を、後半では、連載中の第2部「学園編」を追うエントリーをそれぞれピックアップしました。
第1部「公安編」の感想と考察
デンジの性欲のゆくえ
しかし、それはそれとして、これ以降デンジの性欲はどこかへ行ってしまった。一体どこへ行ってしまったのだろう。それは消えてしまったのだろうか、とよく考える。
『チェンソーマン』 デンジの欲望はどこへ行ったのか - もう本でも読むしかない
『チェンソーマン』の前半でデンジを通して描かれた「資本を持たぬ者の性欲」というテーマが、あるシーンをきっかけに後景化し、大量死がテーマになったと考える コウスケX(id:pikabia)さん。デンジの性欲のゆくえについて思いを巡らせています。
「とても強い存在感を主張していた」性欲というテーマの消失に何か意図を感じる一方で、そのリアルな「さりげなさ」が一体何なのか分からないと語っています。
糞とゲロを通して描かれる「不快」
しかしだからこそゲロは、自分とは違う存在を認め、異なる者同士が共存するための前提条件を表象する。欲望することが関係性のデフォルトであるような世界では、むしろ吐き気を催す対象こそが浮き立って見える。
『チェンソーマン』の糞とゲロ - 装置
こちらは7月第4週のはてなブログランキングでも話題となった id:trebuchet さんによるエントリー。『チェンソーマン』の主人公・デンジが常に快楽を求めているからこそ「不快なものが重要となる」といい、「糞」と「ゲロ」という2つのモチーフから、本作で描かれた「不快」について探っています。
デンジの「愛」からみるイメージとまなざし
デンジは愛するイメージを守るために、ありのままのマキマを食した。対象とゼロ距離になるそのふるまいは、ある種の閉じた幸福だが、しかしやはり「盲目」ではある。
【チェンソーマン 考察】食べるという盲目 ――『チェンソーマン』における「イメージ」と「まなざし」―― - 野の百合、空の鳥
才華(id:zaikakotoo)さんは、デンジがマキマを「愛」で食べるラストシーンを、「イメージ」と「まなざし」から解釈しています。
マキマの非対称なまなざしや『チェンソーマン』の世界をまなざす「カメラ」、イメージを愛したデンジのまなざしなどを踏まえて、「食べるほどの『愛』というのは、つまるところまなざさないということ、イメージを守るということだ」と結論づけています。
「わからない」は「つまらない」とイコールではない
言われてみれば登場人物がサクサク死んでいくところ、共感しづらいところ、そういう部分は確かに『わからない』と言えるかも。
『わからない』が大切 - おのにち
みどりの小野(id:yutoma233)さんは、『チェンソーマン』を読み切った友人との対話を通して、「『わからない』は必ずしも『つまらない』とイコールではない」ことに気が付いたと言葉にしています。
連載中の第2部「学園編」を追う
これが私が楽しみにしていたチェンソーマン
マスコット的に登場して踏みつぶされて死んでしまった、どこかジャンプ+で既視感のあるコケピーだとか、百日後に死ぬ~だとか、最後の爆発シーンのセルフオマージュだとか意図しているのかはわかりませんが、藤本タツキ先生のいたずらごころが感じられる描写も笑えましたけどね笑
『チェンソーマン 第二部』第98話感想 まさにこれがチェンソーマン!という感じの一話 - 雑に記すと書いて雑記(仮)
「これこれ!! これが私が楽しみにしていたチェンソーマンなんですよ!」と切り出す ろい(id:roi17sai)さん。第2部の1話目である第98話を読んだ素朴な感想をつづっています。
ついに始まった第2部の連載
チェンソーマン2部の連載がついに始まった。三鷹アサと戦争の悪魔がめちゃくちゃ美人なのがいい。絵面に華がある。横顔だとちょっと強気に見えるところもいい。
日記2022/07/20 - 打越眠主主義人民共和国
葉っぱくん(id:WL641884)さんは、新キャラクターの「三鷹アサ」と「戦争の悪魔」について、「絵面に華があ」っていいと記しています。
水曜日が楽しみ
なんだかんだ言っても、チェンソーマンが始まって圧倒的に思ったのは、既にジャンプラでチェンソーマンが一番楽しみ
日記 - レビューとメモ
いつの間にか「水曜はチェンソーマンだなと思うようになってきた」という id:alta さん。自分には合わない作品だといいつつ、しかし毎週読んでしまうのは「単純に創作のレベルが高いからなんだろうなーという事を思ったりもする」と語っています。
第102話「セーブザキャット」がすごくすごくよかった
描かれているのは、身勝手に残酷で気まぐれに美しい、なんら粉飾されていない世界のありようでしかない。 それがよかった。「世界は残酷だ」と言うことからも、「世界は美しい」と言うことからも、解放されたような気分だった。
人間否定、からの解放~『チェンソーマン』第102話 - 猫拳@はてなブログ
「今回のチェンソーマンを読み終えて、僕はなにやら心が軽くなり、元気が湧いてきた」と第102話を絶賛する もりやん(id:catfist)さん。チェンソーマンの放った「ネコもいたよ」の一言によって「物語は暴力と善が互いを飲み込み合い続ける相克を形成し、円環として閉じる」のだと述べています。
まだまだ目が離せない『チェンソーマン』。漫画を読んで感じたことや考えたことをブログに書いてみると、より一層作品を楽しめるかもしれません。
また、画像素材の利用についてはこちらの記事をご確認ください。
blog.hatenablog.com
はてなブログで話題になっているモノ・ヒト・コトを募集しています
週刊はてなブログでは、これからも「はてなブログで話題のモノ・ヒト・コト」を紹介していきます。そこで、「実は今はてなブログでこの話題がアツいんです」「こんな記事に背中を押されました」という話題やブログを募集します! リクエストは編集部が読んで、週刊はてなブログで記事にするかもしれません。リクエストフォームからぜひ教えてください!
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また、2022年6月8日に公開した「はてなブログ収益化攻略ガイド」の企画背景については、「はてなブログお知らせレター」にてご説明しています。
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中村碧
2001年岐阜生まれ、京都の大学生です。規則正しい生活を心がけています。朝起きたらまずはじめに購読リストを確認しています。