2023年に観てよかった映画は何ですか? はてなブロガーの「ベスト映画2023」をまとめました

毎日さまざまな話題のエントリーが生まれるはてなブログの中から「旬な話題」をピックアップする企画「はてなブログで話題」。今回は「ベスト映画2023」をテーマに記事を紹介します。

はてなブログでは、年末年始にかけて、2023年に公開された映画の感想をまとめるエントリーが数多く投稿されました。

中でも特に目を引くのは、年間ベスト作品を決めるブログ記事! 映画を観るのが好きで、映画館へ頻繁に足を運んでいる人ほど、ひとつの作品に選び抜くのは難しいはず。どの記事も読みごたえがあります。

そこで、2023年に公開された新作映画を取り上げるエントリーを中心に、はてなブロガーたちが選ぶ「ベスト映画2023」をご紹介します!

『窓ぎわのトットちゃん』

2023年を締めくくるのにふさわしい強度をもつ映画

Image: 2023年映画ベスト10&優勝!(+次点の傑作10選、さらに部門賞) - 沼の見える街

2023年の映画1位は『窓ぎわのトットちゃん』だと語る id:numagasa さん。

「戦争の恐ろしい雰囲気に支配されたかのような2023年を締めくくる1本としてふさわしい強度をもつ映画だった」とつづっています。

また、本作の感想を書いた こちらのエントリー において、id:numagasa さんは、『窓ぎわのトットちゃん』は「紛うことなき傑作」であり、日本を代表するアニメ作品として加えなければならないほど「"凄み"のある作品」であると紹介しています。
numagasablog.com

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』

本当に凄いもん目撃したという衝撃

Image: 第211回:2023年ベスト映画(前編) - キャプテン・シネマの奮闘記

2023年に映画館で95作品を鑑賞したという id:captaincinema さんのベスト映画は『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』。

キャラクターごとに絵のタッチや色彩が異なる表現や、従来の『スパイダーマン』のイメージを覆すような野心的なストーリーについて言及し、「今年トップレベルの大傑作だった」と結論づけています。
captaincinema.hatenablog.com

『aftersun/アフターサン』

自分の幼少期に両親が撮ったビデオを再生したくなった

その当時のカラムの年代になったソフィがこれらの思い出の映像を見ている。この年になってようやくカラムの気持ちを察するのだ。ラストで流れる『Under pressure』に心を締め付けられる。

再生ボタンを押すとき【aftersun/アフターサン】 - 砂ビルジャックレコード

2023年に劇場で観た映画から「マイベスト5」を選出した id:nigaichocolate さん。第1位の作品は『aftersun/アフターサン』でした。

本作の感想をつづった こちらのエントリー において、『aftersun/アフターサン』の影響を受けて「両親が自分の幼少期に撮ったビデオを再生してみたくなった」と語っています。
takano.hateblo.jp

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

期待して観に行った結果、大号泣

Image: 2023年ベスト映画 TOP3 - _Leave_Home_

久しぶりに年間ベスト作品を決めたという id:takabosejp さんが、第1位の作品として選んだのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』。

インターネットで本作を絶賛する口コミに数多く触れ、「そんなに面白いのかと期待して見に行った」という id:takabosejp さん。期待を超える作品で、「悲しいだけでなく、笑いあり、音楽あり」だったと感想を記しています。
takabosejp.hatenablog.com

『バービー』

今年一番劇場で笑った

もちろん、ただ面白いだけは片付けられない鋭いテーマをいくつも含んでいるわけだけど、まず第一にバカ・ムービーとして掴みが抜群に良い。

2023年よかった映画とシリーズ(今のところ) - SANOGRAPHIX Blog

id:sngrpx さんは、2023年8月に公開したエントリーの中で、暫定ベストの作品として『バービー』を挙げています。

満席に近い状況の中で「何度も大きな笑いが起こる幸せな鑑賞体験」を楽しむことができたと書いています。
text.sanographix.net

『シン・仮面ライダー』

この作品を言葉にする作業は極めて幸福だった

奇妙な映画体験であった。懐古趣味に溢れた映画のようでありつつ何か新しいテーマを語っているようでもあり、監督の過去作の再生産であると同時にそこから大きく逸脱する映画であった。

2023年映画ベスト10 - 入江感想文

『シン・仮面ライダー』について、「完成度の高い映画では決してなかったがこの映画のことを言語化していく作業は極めて幸福な時間だった」と感想を記す id:ononoooon さん。

こちらのエントリー では、本作の鑑賞を通して、id:ononoooon さんの感じたことや考えたことがつぶさにつづられています。
ononoooon.hatenablog.com

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

スコセッシ映画を好きなのは「ダメな人間」が出てくるから

私の中にある「ダメな部分」がスクリーンの中で可視化されているようで、見ていて居たたまれなくなるし、直視することで、それを自覚できる。

2023年新作映画ベスト10 - 暇人の感想日記

2023年に新作映画を126本観たという id:inosuken さんが、年間ベスト映画第1位として選んだのは『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』でした。

id:inosuken さんは、本作を観たことで、マーティン・スコセッシ監督の作品が好きなのは「ダメな人間」が描かれるからだと分かったといいます。

また、本作を「搾取の物語」であると評し、私たちはいつでもその当事者であり、その構造に組み込まれてしまうのだと感想を述べています。
inosuken.hatenablog.com

『ゴジラ-1.0』

エンタメ超大作として面白かった

Image: 2023年、私の映画ベスト10 - やりやすいことから少しずつ

2023年は「評価は高いが自分はその良さを分からなかった」という体験が多かったという id:ese19731107 さん。ベスト作品として『ゴジラ-1.0』を挙げています。

ese.hatenablog.com

『ザ・キラー』

自分にとってデザートのような映画だった

画面の黒さやカメラの精度なんかは似た見た目の映画あるはずだけど、この映画を見ると一発でフィンチャーの画だ!とテンションが上がる。

2023年映画ベスト10 - 読者遠灯

id:gucch1-ak1 さんは、2023年に公開された映画の中から、1位の作品として『ザ・キラー』を挙げています。

映画における描写の中でも特に「犯罪の準備をするシーン」が好きだという id:gucch1-ak1 さん。「殺しの準備と殺しのシーンだけで構成された」本作は、「デザートのような映画だった」と語っています。
nogu.hateblo.jp

『アステロイド・シティ』

みんなが宇宙船を目撃し、同じ方向を向くことに感動

このあまりにも複雑に入り込んだフィクション構造は狂人の世界。突然始まる調子外れの暴力もいつも通りのウェス・アンダーソン。

2023年映画ベスト10 - つぶやきの延長線上 second season

ここ最近でいちばん面白かった映画として『アステロイド・シティ』を選んだ id:paranoid3333333 さん。

「本来劇内に登場するはずだった亡き妻(設定)とは、ビル越しにひとりで再会する」という状況にグッときたと記しています。
paranoid3333333.hatenablog.com

『あしたの少女』

「世界を変えなくては」という使命感から生まれた映画

未来があるはずの若い人たちに対して、こんな酷い社会にしてしまったという罪の気持ち。これは僕も含めた大人の責任である。映画からそんな社会に対する怒り、そこに抵抗しなければという使命感が強く感じられた。

2023年に観た映画の話。 - 日々の泡。

id:popholic さんは、「2023年マイベスト映画」として10作品を挙げ、そのあらすじと感想を紹介しています。

第1位となった作品は、『あしたの少女』。2017年に実際に起きた事件をもとにされた本作は「世界を変えなくてはという使命感」が作らせたものであり、「目をそらさずにしかと観るべき映画」だと感想をつづっています。
popholic.hatenablog.com

『おーい!どんちゃん』

不思議な温もりを感じる映画

いきなり父親になり、赤ちゃんを育てることになった3人の男たちのドタバタぶりと、すくすく育っていくどんちゃんの愛おしさが尊い。マジで尊い。

2023年映画ベスト10 - oh

id:ok5ok7 さんは、2023年に鑑賞した60本の新作映画から、ベスト映画として『おーい!どんちゃん』を選出しています。

2014年から2017年にかけてハンディカムで撮影された本作には「ちょっと昔の空気感」が保存されていて、不思議な温もりを抱く映画なのだとか。「素朴ながらも素敵な映画」だと評しています。
ok5ok7.hatenablog.jp



ちなみに、わたしの「ベスト映画2023」は、シェン・ユー監督の『兎たちの暴走』でした。中国の工業都市を舞台に、実際に起きた事件をもとにしたストーリーが描かれています。その事件の実行を決意した主人公シュイ・チンの目つきが印象的でした。

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By 中村碧
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中村碧

2001年岐阜生まれ、京都の大学生です。規則正しい生活を心がけています。朝起きたらまずはじめに購読リストを確認しています。