2019年“マイ推し記事”7選! はてなブログ編集部スタッフの心に残ったのはこれだ

2019年推し記事

はてなブログ編集部のスタッフは、毎日多くの記事を探し、読み、感銘を受けたり、楽しい気持ちになったりしています。そこで、話題やブックマーク数、PVなどを問わず、2019年を通して「印象に残った記事」について、編集部スタッフが1記事ずつ、全7作についてコメントを付けてご紹介します。

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編集部員A:id:DHFclub さんのブログより

www.kioq.net

《編集部員Aコメント》
古本を買う時に、本以外のところにも楽しみを見つけるところが素敵だなあ、と思います。そして実際に届いた荷物がヤバイブツにしか見えないところがいい。ただ本を買っただけなのに。このやり方で買った本を「積ん読」なんてした日には、中に何が入っているのか本当にわからなくなるというのにもワクワクしました。すぐに実践できるということもあって、今年一番印象に残っていたエントリーです。

編集部員E:菜子(id:caiconic)さんのブログより

www.entameism.com

《編集部員Eコメント》
はてなブログには「沼への案内人」が多くいますが、菜子(id:caiconic)さんもそのうちの一人。菜子さんが案内するのは「ラグジュアリーホテル沼」です。

一見するとお金持ち向けの沼に思えますが、実はラグジュアリーホテルこそ「宿泊以外のサービスはそこそこリーズナブルな、呼び水的なプランをいっぱい用意」しているそうなのです。飲み会代1回分で楽しめる豪華なモーニングやティーセットを、息をつく暇もない勢いで紹介するこちらのエントリーに、皆さん高飛び込みで沼へ落ちそうになること請け合い。

新しい世界を魅力たっぷりに紹介するブログには、どうしても心打たれます。

編集部員P:id:bluestocking さんのブログより

bluestocking.hatenablog.jp

《編集部員Pコメント》
『精霊の木』の文庫化から、『三体』、『息吹』など世界的にも人気の高い作品の邦訳の刊行まで、SF小説が豊作だった2019年。伴名練さんによる珠玉の短編集『なめらかな世界と、その敵』も異例の発売前重版で大きな注目を集めました。

幼少期からSF作品に魅了され、「2010年代、世界で最もSFを愛した作家」とも呼ばれる著者による、SFへの憧憬の念がいっぱいに詰まった今作。作品の熱量に呼応するかのように書かれたこのエントリーには、本書の担当編集からも「見事な作品・作家評」と絶賛の声がありました。

鋭い洞察力でしたためられた的確な作品、作家についての批評はもちろんですが、何よりも、ブログ自体がこのエントリーのために作成された、という点が『なめらかな世界と、その敵』、さらにその背後に連なるSF作品への愛の証のように思え、推させていただきました。

編集部員T:黄金頭(id:goldhead)さんのブログより

goldhead.hatenablog.com

《編集部員Tコメント》
「ブログを書くこと」を続けるのは、簡単なようでいて、時間の確保や情熱、他のさまざまな出来事などに埋もれていつしか「難しいこと」になってしまいます。それでも私たちは、ブログを長く書き続ければ、ふと振り返った時に、得がたい宝物――とまではいかなくても、ブログが過去の自分について知る道しるべのような存在になってくれることを願っています。

黄金頭さんのこの記事にある「その十年前を読むためには、十年後が必要なのです」という言葉にはっとさせられるとともに、10年後もユーザーの皆さんとともにあるサービスを目指し続けたいと思っています。

編集部員C:なりちゃ(id:Na__riii)さんのブログより

nariii.hatenablog.com

《編集部員Cコメント》
はてなブログには、いわゆる“オタクの早口”のような熱量を持った記事や、「好きなもの・こと」「推し」など対象への深い愛を語る記事が多くあります。

でも、推しがいる人生はときに痛みを伴います。なりちゃ (id:Na__riii) さんは、西日本豪雨に被災し、10年以上かけて集めてきたグッズを失いました。そこから1年間、人生における決心をして、新しい生活を始めた記録に、胸を打たれました。

愛を語り、人生を書き残す。インターネットに残し続けたい記事だと思いました。

編集部員U:ざわ屋(id:zawaya)さんのブログより

zawaya.hatenablog.com

《編集部員Uコメント》
「身近に猫がいる人にはこんな風に世界が見えているのか」と、飼い主視点をバーチャルに体験できて新鮮な驚きがありました(「人間用のシーチキン」……!)。情報を伝える仕事をしている立場として見ると人ごととは思えない話題でもあり、優しく問題提起されているようで、心に残っています。

編集部員H:id:con2469 さんのブログより

con2469.hatenablog.com

《編集部員Hコメント》
158首にもおよぶ恋の短歌とそれらへの返答一つ一つが、この上なく読者を悶えさせます。二人の積み上げてきた時間と経験が歌を介した対話の中にギッチリと詰まっていると同時に、恋愛や人間関係の難しさもひしひしと伝わってくる記事で、これぞまさしく文学と呼ぶにふさわしい。一日一首摂取するだけでもお腹いっぱいになるので、一気に読むとおよそ半年分のエモで情緒が破裂します。「好き」の二文字の意味について改めて考えさせられるエントリーでした。

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2019年、たくさんの素敵な記事をはてなブログへ投稿いただき、ありがとうございました。編集部一同、皆さまの記事を大変楽しみに拝読しております! 2020年もたくさんの投稿をお待ちしています。

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