『映像研』には“創作の本質が凝縮されている” 原作の感想やアニメの考察を紹介します

2020年1月5日(日)深夜からNHK総合テレビで放送されているアニメ『映像研には手を出すな!(通称・映像研)。原作は大童澄瞳(おおわらすみと)さんによる同名の漫画で、青年誌「月刊!スピリッツ」(小学館)で連載中です。放映開始直後からインターネット上で大きな話題となり、原作は重版をかけても売り切れ続出*1。主人公の高校生たちが自主制作アニメを作りあげていくストーリーは、ものづくりを趣味とする大人たちも共感し楽しめる内容で、はてなブログにも感想が集まっています。


感想はいわゆる「ネタバレ」的な記載が多く登場します。ご注意ください。

“創作の本質が凝縮されている” 漫画を読んでの感想

コミック版『映像研』は大童澄瞳さんのデビュー作で、2016年7月に連載開始。主人公は3人で、好奇心旺盛で“設定”が大好きな「浅草みどり」、マネジメントや収益化に興味のあるプロデューサー気質の「金森さやか」、カリスマ読者モデルでアニメーター志望の「水崎ツバメ」と個性派ぞろい。作中、リアルな世界から浅草みどりの「空想の世界」に入り込む表現が特徴です。

アニメの放映が始まる約2年前、2018年3月に漫画の感想を書いていたのはthorikiri(id:t-horikiri)さん。本作を「協力して頑張る青春モノ」と表現し、「実際のアニメの世界に入っていく・・・と言うか妄想していく中のシーンがなかなか面白い表現だなぁと思います」と語っています。
thorikiri.hatenablog.jp

アニメ化決定後に読んだというid:coronalimeさんは「この作品をアニメ化するとなると、メタ構造となるだけに神経を使うことになるであろう。」と締めくくっていました。
coronalime.hatenablog.com

創作の本質が凝縮されてる。泣きそうになる」というid:seiyouhinoさんは、あまりに良すぎてスマホの壁紙にしたそう。次巻の発売も心待ちにしているようです。
seiyouhino.hatenablog.com

“感傷をかき立てる” アニメを見ての考察

アニメ版『映像研』は、 湯浅政明監督(代表作: 映画『夜は短し歩けよ乙女』、テレビアニメ『四畳半神話大系』等)、サイエンスSARU制作。原作の特徴である、「現実世界」と主人公・浅草みどりの「空想の世界」の交錯する表現は必見です。

興奮冷めやらぬ様子で「子供の頃に持っていた感覚を視覚的に、純粋に引っ張り出されたのは本当にいつぶりかわからない」とつづったのはid:Blckさん。今後の展開も楽しみと締めくくっています。
blcrackreverse.hatenablog.com

てらまっと(id:teramat)さんは、アニメと生身の人間(視聴者)、想像と現実といった対立構造を軸に考察。「『映像研』のアニメーションの快楽は、同時に、私たちのノスタルジックな感傷をかき立ててやまない。」という一文で結びました。

teramat.hatenablog.com

2020年の冬アニメをほぼ全部見た上で感想を書いたid:Earofriceさんは「すべてのカットが面白い」と絶賛。ぜひ、他のアニメの感想もあわせてお読みください。

earofrice.hatenablog.com

作中のカットのスケッチとともに感想をつづったのはid:chukannsyokuさん。作中の数々のセリフや設定に「ですよね!ですよね!」と強い共感を示しています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/chukannsyoku/20200106/20200106104452.jpg

映像研には手を出すな!1話感想プチ「設定に拘る女子高生とは珍しいね」 - ポンコツのアニメ録

原作者・大童澄瞳さんのブログ

なお、原作者の大童澄瞳(id:dennou319)さんは、2016年からはてなブログをご利用中。単行本未収録のあとがきや、キャラクターに関するメモ、大童さん自身のエピソードなど、ファン必見の内容です。

dennou319.hatenablog.com

あなたも感想や考察を書きたくなったら、はてなブログで思う存分語ってください!

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映像研には手を出すな! (5) (ビッグコミックス)

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  • 作者:大童 澄瞳
  • 発売日: 2020/01/30
  • メディア: コミック

追記

  • (2020/3/6追記)一部URLに誤りがあったため修正いたしました