2021年7月19日に集英社のデジタルマンガ雑誌サービス『少年ジャンプ+』で配信された読み切り漫画『ルックバック』。
作者は、大人気漫画『チェンソーマン』で知られる藤本タツキさんです。143ページのこの読み切り漫画が、『チェンソーマン』第一部完結後、初の作品公開でした。
深夜の公開にも関わらず、Twitterのトレンド1位を獲得し、さまざまな感想や考察を生んでいる本作について、はてなブロガーたちもブログで語っています。
- 「『なぜ描くのか』という自問自答」
- 「現実をフィクションが塗り込める、その再帰的な希望を信じ続けて」
- 「描かれるべき物語だっただろう」
- 「『back』には『背中』という意味もあります」
- 今回紹介した記事の一覧
- 終わりに
「『なぜ描くのか』という自問自答」
enonoki.hatenablog.com
「『ルックバック』で描こうとしていたことは『なぜ描くのか』という自問自答であるように思えます」という、id:enonokiさん。「当初、『京本の絶賛』で再起したように見えますが、本質的には違うのだと思います。藤野はただ『描きたいから描いた』のだということだと思います。それが藤野の出発点なんだと思います」と主人公・藤野が漫画を描く理由について考えました。
「現実をフィクションが塗り込める、その再帰的な希望を信じ続けて」
yumesatomura.hatenablog.com
id:yumesatomuraさんは本作に対して、「芸術への愛に溢れていて、世の中の陰惨なものへ立ち向かっていて、時間は一直線にしか流れていないけど、現実をフィクションが塗り込める、その再帰的な希望を信じ続けて。ありがとう」と言葉を寄せました。
「描かれるべき物語だっただろう」
zerokkuma.hatenablog.com
「読み切りで143ページって、何と驚きつつ、すぐ読んだ」と語った、ひらりさ(id:zerokkuma1)さん。「藤本タツキの漫画はエンターテイメントで、無料でジャンプラに公開されて、読者を驚嘆させる仕掛けに満ちていたが、エゴイスティックでグロテスクなことには間違いない」とした上で、「それでも、『ルックバック』は、描かれるべき物語だっただろう。向いている方向は、当事者でもなく、全人類でもない。それはすべてのフィクションにとってそうなのだが」とまとめました。
「『back』には『背中』という意味もあります」
www.konjikiblog.com
金色(id:kirinnekokun)さんはタイトル『ルックバック』について「字面で捉えるとルックバックは『振り返って見ろ』『追憶せよ』という意味になるのですが、『back』には『背中』という意味もあります。つまり『ルックバック』は『背中を見ろ』という意味にもなる」といいます。作中に登場する「背中」という要素について考察しています。
今回紹介した記事の一覧
打ちのめされる 藤本タツキ『ルックバック』 - えのログ
藤本タツキ『ルックバック』 - 夢里村
「ルックバック」感想(あくまで自分のための) - It all depends on the liver.
藤本タツキ先生の百合漫画『ルックバック』に感情を殺された 感想と考察 - 金色の昼下がり
終わりに
『ルックバック』についての感想を、ブログに書いてみませんか?
追記
記事初出時、内容に一部誤りがありました。2021年7月19日(月)19時38分に当該箇所を修正しました。お詫びして訂正いたします。