アニメ制作の現場を描く『SHIROBAKO』待望の続編がついに劇場化。感想をはてなブロガーが語ります🍩

劇場版「SHIROBAKO」公開２２日目です‼️

９回裏２アウト１０点差！後半ロスタイム２分３点ビハインド！からのビクトリー！！#musani pic.twitter.com/RrzVi4Q7Or
— SHIROBAKO 公式🎥2/29劇場版公開🍩 (@shirobako_anime) 2020年3月21日

2020年2月29日、映画・劇場版『SHIROBAKO』が公開されました。

『SHIROBAKO』は、アニメ制作会社「武蔵野アニメーション」（通称：ムサニ）の制作進行・宮森あおいらを中心に、アニメ制作の現場を描くシリーズ。この『SHIROBAKO』というタイトルは、作品完成時にスタッフに配られる確認用のテープ・DVD等を指す業界用語「白箱」に由来します。

2014年10月の放送開始から今に至るまで、「名作」の一つとして多くのアニメファンに親しまれるTVアニメ『SHIROBAKO』。その続編にあたる劇場版『SHIROBAKO』に、ファンから多くの感想が寄せられています。

劇場版「SHIROBAKO」予告PV

本特集では、劇場版『SHIROBAKO』を鑑賞したはてなブロガーのエントリーの中から、一部をピックアップしてご紹介。

劇場版『SHIROBAKO』公式サイト

劇場版『SHIROBAKO』の世界

劇場版『SHIROBAKO』、どうだった？

大満足の出来

社会学と『なつぞら』と劇場版『SHIROBAKO』

宮森あおいは歩き出す

掌の上で踊らされていた

キービジュアルと映画の「その後」

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劇場版『SHIROBAKO』の世界

劇場版『SHIROBAKO』は、TVシリーズから4年後のムサニが舞台。劇場用アニメーションの企画を任されたプロデューサー・宮森あおいをはじめとするおなじみのメンバーに新たな人物も加わって、納品を目指し奮闘する姿が描かれます。

YouTubeにて公開されている本編冒頭映像。
TVシリーズのおさらいもできます

『大きく振りかぶって』『ガールズ＆パンツァー』などの名作・話題作を手がけてきた水島努監督が、TVシリーズに引き続いて担当する本作。ファンからの期待も厚く、この劇場版『SHIROBAKO』の公開を待ち望んでいたと記すはてなブロガーも数多くいました。

なお、映画公開と同時期に開設されたTwitterアカウント @ShirobakoScript では、本作のシリーズ構成を担当する横手美智子さんが『SHIROBAKO』シリーズにまつわる設定や裏話などのつぶやきを投稿しています。

コードネームは「KUMA」でした
— SHIROBAKO_script (@ShirobakoScript) 2020年2月27日

劇場版『SHIROBAKO』、どうだった？

ここでは、劇場版『SHIROBAKO』を見たはてなブロガーから寄せられた感想エントリーをピックアップしてご紹介します。

⚠️注意⚠️
以降、劇場版『SHIROBAKO』の内容に触れる、いわゆる「ネタバレ」的な記載が登場することがあります。

SHIROBAKO | アニメ動画見放題 | dアニメストア

大満足の出来

itoutsukushi.hatenablog.com

“TVシリーズの4年後の世界を描き、アニメ作りに携わるスタッフ、クリエイターの群像劇と、あおいの成長を見事に描く、大満足の出来です”

TVアニメ『SHIROBAKO』の大ファンであり、この劇場版もとても楽しみにしていたという伊藤つくし（id:itoutsukushi）さん。作中で描かれるテーマそれぞれについて考察を重ね、「TVシリーズからのファンを裏切る事無く楽しませてくれました」と語っています。

社会学と『なつぞら』と劇場版『SHIROBAKO』

tea-rwb.hatenablog.com

“言ってみればみゃーもりがある種のロールを演じてミュージカルを演じることで課題解決を図っているような、そんな印象である”

抹茶マラカス（id:tea_rwB）さんは劇場版『SHIROBAKO』について社会学の観点からいくつかのシーンを考察したのち、同じくアニメーション制作を題材とするNHK連続テレビ小説『なつぞら』と本作を対比して、さらなる考察を重ねています。

宮森あおいは歩き出す

amberfeb.hatenablog.com

“この劇場版『SHIROBAKO』を要約するならば、文字通りの意味で眠っていた彼女が、起き上がり、そしてあのラストカットが切り取っているように、歩き出す物語に他ならない”

ねりま（id:AmberFeb）さんは、劇場版『SHIROBAKO』をユニーク足らしめる要素として、「テレビシリーズの反復たることを正面から受けとめ、極めて自覚的に物語上のモチーフに取り込んだ」ことを挙げ、これが本作のテーマの一つである「再起と再利用」をさらに強めていると語ります。

掌の上で踊らされていた

neoamakusa.hatenablog.com

“あまりにも上手い。人の心の動かし方が。”

TVシリーズ『SHIROBAKO』の大ファンであり、その大きな期待ゆえ劇場版に対する不安感もあったという id:neoamakusa さんは、それが「まったくの杞憂」だったと語ります。本作に感情を何度も激しく動かされる様子をつづり、「いやあ、早めに観に行って正解だったよ、ほんと」と締めくくります。

キービジュアルと映画の「その後」

tar0suke.hatenablog.com

“ジタバタしよう”

id:Tar0suke さんは、元・上山高校アニメーション同好会の5人に注目しながら映画を振り返りつつ、最後に劇場版『SHIROBAKO』の「メタ設定のアツさ」について、特に重点を置いて語っています。フランス7月革命をモチーフにした本作のキービジュアルを取り上げ、その7月革命の後に続く2月革命が『SHIROBAKO』において何にあたるのかを考察します。