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エンジニア・shiba_yu36さんが10年以上「やったこと」を記録している理由【エンジニアのブログ探訪】

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はてなブログで技術に関するブログを書いている方に、ブログを書き続けることについて振り返っていただくインタビュー企画「エンジニアのブログ探訪」がスタートします。

その第1弾となる本記事で話を聞くのは、2010年からブログを書き続けているはてな社員・柴崎優季id:shiba_yu36)です。ブログを開設してから10年、技術のことから日常のことまで、多岐にわたるジャンルを取り上げて何度も注目を集めてきたid:shiba_yu36のブログは、2020年8月に総記事数が1000を突破。今でも月に5記事以上と、一定したリズムで発信を続けています。

id:shiba_yu36が、ブログをやめない理由とは? テキストインタビューにて聞きました。

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shiba_yu36のブログ「$shibayu36->blog;

──ブログを始めたきっかけについて教えてください。

2010年、プログラマとして初めてアルバイトを始めたことがきっかけです。その頃の自分はプログラミングを大学の授業でしか学んだことがなく、とにかく勉強が必要でした。さらに、記憶力がよくない自覚もあったので、学んだことはすべて記録しておきたかったんです。「どうせ記録するなら外部に公開しても困ることはないだろう」と思い、ブログを始めることにしました。


──どのようなことをブログに書いていますか?

日々、学んだことや実際にやったことがあるたびに、ひとまず自分用のメモとしてブログに書き留めるようにしています。「学んだことは全て忘れてしまう」という前提のもと、知識をストックするため外部記憶装置に置いておくといったイメージです。なので、特にネタ探しなどは行っていません。他の人の参考になるかどうかも考えていません。そうしてブログを書き続けてきたおかげで、生活の中で「ブログに書けそうなこと」をすぐに判別できるようになりました。


──ブログを書き続けてきた中で、苦労したことはありますか?

ブログの書き方によって意図しない伝わり方をしてしまい、ネガティブな反応をされたことがあります。そういうときは書き続けるモチベーションが下がってしまいました。なので、書いたことが正しく伝わるよう自分なりに工夫をしています。

blog.shibayu36.org

今でもネガティブなコメントがつくことはありますが、ブログを書き続けるとそれにも慣れてきて、教えてくれてありがたいと思えるようになりました。

また、ブログを書くリズムが付いて少しずつ人に読まれるようになるまでは、「こんなことを続けて意味があるのか?」とモチベーションが下がることがありました。けれど、自分用のメモと思ってとにかく書き続けました。結果、良い体験が待っていたように思います。


──その「良い体験」について教えてください。

まず思い出すのは、2010年に書いた記事WebService::Bitlyというcpanモジュールを作った - $shibayu36->blog;です。この記事は、自分用のメモとして書いていたブログで初めて少しブックマークがつき、いつも以上の人に見てもらえました。とてもうれしかったことを覚えています。

また、現在はGMOペパボ株式会社のCTOであるid:antipopさんに、Perl界隈の方へブログを紹介していただけたのも印象深いです。そのおかげで、id:gfxさんやid:tokuhiromさん、id:punitanさんなど、Perlハッカーの方々からコメントを頂戴し、アウトプットがインプットにつながる体験ができました。

そうしてブログを書くモチベーションが上がり、いろいろと学んでいるうちに、気付いたらPerlコミュニティに入っていました。誰かに承認されたことが次のインプットにつながって、コミュニティに所属するきっかけになったのだと思います。

ブログを書くことは他にもさまざまなメリットがありました。以下、過去の自分のブログから引用します。

  • 最低限未来の自分に理解できる程度まで記事にまとめることで、知識が頭の中で言語化され、定着する
  • 時々他の人からフィードバックを受けて、さらに学習が進むことがある
  • 「あれ昔なんか勉強したけど覚えてないな」という時に自分のブログ見たらすぐ思い出す
  • 分からないことを調べようとググったら自分のブログが出てきてすぐ思い出す
  • 初めからブログに書くつもりでインプットすると、自然と体系化・汎化しながらインプットできるようになる
  • 自分がちょっとしたことって思っていることが、意外と他の人の参考になるということが起こる
  • 他の人が困っていて、それが自分が昔経験したことなら、ここにまとめておきましたと自分のブログからシュッと出せる
  • 記事を書き続けていると意外と読者が増えていて、気合を入れた記事を書いた時もみんなに見てもらえる
  • 徐々にフォーマットも出来てきて、アウトプットのリズムが生まれる
ちょっとしたことでも雑にブログに書いておくと良いことが起こる - $shibayu36->blog;

今回のように質問を受けて答えるときも、自分のブログを検索すれば過去の自分がまとめた記事がだいたい出てくるので、ラッキーです。


──ブログを書くために工夫していることはありますか?

書き方の工夫としては、過去にこちらの記事へまとめています。

blog.shibayu36.org

  • 読まれるかどうかを意識せず、自分のために書くくらいの意識でいる
  • これ書いてみても良いかもと思ったらその日に最低限公開できる状態にしてしまう
  • 記事の質を重視しすぎない
長い期間、継続的にブログを書き続けるための工夫 - $shibayu36->blog;

ネタに関しては、他の人の参考になるかどうかは考えず、「自分が学んだこと」くらいにハードルを下げるようにしています。書く時は、熱量が下がる前に書くのも大切です。思いついたらその瞬間に、できれば日をまたがず、最低でも3日以内に書く。そのために、文章を洗練させ過ぎないようにもしています。


──執筆時の様子について教えてください。

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id:shiba_yu36がブログを執筆するときの様子

執筆環境にはあまりこだわりがありません。PCさえあればどこでも書けるので、オフィスの机、布団、外出の最中など、さまざまな場所から書いています。最近は、子どもが寝た後にキッチンで書くことが多いです。


──これまでブログを続けられたのはなぜですか?

先ほども言ったように、ブログを書くためのハードルをとにかく下げることが最も重要でした。ハードルを下げてとにかく継続していると、ふとしたきっかけでさらなる学びや他者とのつながりに発展することがあり、それがうれしくて続けられたのだと思います。

今は、ブログをずっと書いてきたおかげで、どういう記事を書いてもある程度反応がもらえるようになりました。特に新規性のないネタでも、アウトプットをすることで誰かが教えてくれたりツッコミを入れてくれたりして、結果的に新しい学びにつながるのが面白いです。

僕は「とりあえずブログをずっと書くこと」について、頭の整理ができるし、未来の自分にとにかく役立つし、他の人からも反応をもらえるし、最高だな~と思っています。

ブログを書くことは、もはや日常の一部です。はてなに入社してから、自分が全く知らない技術を使っているチームに入ったり、一エンジニアから組織のマネージャーになったりと、やったことのない仕事に飛び込むことがたくさんありました。でも、ブログを書く習慣によってずっと学び続けることができ、いつも自分なりの成果につながっているなと思っています。

お話を伺った人:柴崎優季id:shiba_yu36

柴崎優季

株式会社はてなのMackerelチームでアプリケーションエンジニアをしながら、技術組織のマネジャーであるチーフエンジニアをしています。
ブログ:$shibayu36->blog;
Twitter:柴崎優季 (@shiba_yu36) | Twitter

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